WHOが「世界」を冠した経緯
本日付けの公明新聞二面のコラム「座標軸」に、世界の今を照らした内容が掲載されています。ブラジルは新型コロナ感染者がいつの間にか増え、ロシアを抜き世界2位になりました。各州の外出自粛要請などに対し、ブラジル大統領は「経済を損なう」と全面的に対立し、非常時における政治の混乱が露呈しました。『いま最優先すべきは尊い命を救うこと。この一点に勝るものはない』。国連の世界保健機関(WHO)設立は1948年。機関の名称決定を巡り、一部国家は加盟を国連加盟国に限るべしと「国連」保健機関と主張されたようです。しかし、大勢は他も加えるよう訴え「世界」を冠する事になった経緯があります。WHOは「全ての人が可能な最高の健康水準に到達すること」を掲げます。米ソ冷戦下という国際政治のパワーバランスがあっても、世界が協調して天然痘根絶を実現しました。フランス思想家ジャック・アタリ氏はコロナ禍を受け「この危機の中で、無数の前向きで利他的な取り組みを目にした」と述べられ、現下にあっても利己主義が回避可能だということを証明していると指摘しております。翻って、WHOを巡る昨今のゴタゴタはマイナスに働き、何のための政治なのかが問われています。国際的に協調し、この未曾有の難局に立ち向かいたいです。

