廃棄物減量等推進審議会
今日は午前中 目黒区総合庁舎において、目黒区の廃棄物減量等の推進審議会が行われました。
昨年度の目黒区のごみ量と資源回収量の報告では、対前年度−2.1%の52,705 ton/年と3年連続でごみ減量しておりました。区が収集するごみの種類は可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみの3種類に分かれ、90%以上を占めるのが可燃ごみとなります。よって、この可燃ごみを如何に資源化再生利用(リサイクル)するか、可燃ごみとしての量を減らす(リデュース)か、再使用(リユース)するかにかかってきます。グラフを見ると資源回収量も平成24年度から年々低下傾向にあり、特に古紙回収(新聞、段ボール、雑誌類)が対前年度で−7.7%と大きく減少しておりました。この影響について、目黒区の分析では、スマートホンなどの電子媒体が台頭してきており、紙ベースから移行してきている。一方で、古紙は可燃ごみの中に紛れている部分もあり、判然としないところがあるようです。目黒区としての課題は、如何に資源にしていくかとの事でした。また、平成28年3月に改定した「目黒区一般廃棄物処理基本計画」では、目標達成に向けた取り組みイメージとして、
1️⃣「1人1日あたりごみ量を約100g減量」
2️⃣「区全体のごみ量を年間約10,000トン減量」
3️⃣「リサイクル率を約32%に引き上げ」
の3点を掲げ、「MGR100プロジェクト」として実施しております。その取り組みの成果についての報告もありました。プロジェクトのアイデア募集では4作品が応募され、4作品とも採用。また、動画では2作品が応募され、2作品とも採用されてました。この動画については、審議会の中で動画映像を紹介してもらいましたが、とても分かりやすく製作されており、ごみの分別や水分を含まないよう気をつけて減量しながらの捨て方など、思わずなるほどと気付かせてくれそうなアイデアが満載で、よく出来ておりました。詳しくは目黒区のホームページの中の「MGR100プロジェクト」を確認して下さい。
最後に事業所に対する適正排出指導については、今後5年がかりで、区内の全事業所(12,211事業所)を実態調査をして、事業者として具体的にどう対応されているのかをつかもうとしております。実態が見えてくる中で、ごみ減量に結びつけるための仕組みを構築すべく、大変な仕事になりそうです。1ヶ月前にペットボトル、(アルミ、鉄)缶などの分別工程を扱う工場を視察しました。分別には人手がかかる事を確認しましたが、リサイクルの究極の姿は素材ごとに分けて、その元の素材に戻すことのようですが、使い道など様々な経過を辿るため、なかなか元には戻せないようで、姿を変えて新たな加工素材に展開されると聞きました。ものを大切にする循環型社会づくりは、こうした一つ一つの事を多くの区民の方が認識して、目標を共有して取り組む事が大切になります。奥の深さを感じました。