生活福祉委員会視察(3日目)
本日は、行政視察最終日となります。金沢市役所にて金沢市経済局ものづくり産業支援課を訪ね、産学連携ネットワーク(産学連携によるものづくり)について、所管課から説明を頂きました。金沢市では、ものづくりの街として、江戸時代より加賀友禅、陶磁器、金箔、漆器など、工芸手工業が盛んで、今なお伝統技術として継承されております。明治以降、繊維工業が発達し、これに関連する機械金属工業も栄え、今日の基幹産業として重要な地位を占めております。今年3月には北陸新幹線が開通し、東京を2時間半で結び、北陸中核都市として、将来に更なる発展が見込めます。
一方、金沢市内には、大学、短大、高等専門学校が、石川県全体で19校のうち実に18校も点在しており、4万人もの学生がいるという全国トップクラス、大学進学率も全国平均53.8%に対し60%に及んでおり、まさに学術都市として若人が集まる都市にもなっているとの事でした。
金沢市では平成22年度以降のリーマンショック後をどうするか、「金沢市ものづくり戦略」を5年間行い、昨年度計画満了となりました。今後の地方創生の流れ、社会情勢の変化への対応、新幹線開通後の将来像として「世界の交流拠点都市金沢」を掲げ、地域経済の発展を目指し、今年度より10年間新たな高みを目指しております。「産学連携ネットワーク」については、新たな戦略の5本柱の一角を占め、金沢市にある企業と金沢市内の学術機関との連携を行政が橋渡しする役目を担い、企業のニーズと学術機関のシーズ(研究成果)とをマッチングする事業を進めているとのことで、非常に興味がありました。
金沢市内の就職率が如何に上がったのかを尋ねると、所管課が違うため詳しくはわからないが、従来は県内の学生が県外に流出していることに着眼して、UIJターンプロジェクトとして、市長自ら県人会の会合、同窓会などに出向き、県内での就職を取り組んでいるとの事でした。企業に大きなメリットがあった場合の大学側へのリベートはあるのか、学生さんは企業との研究テーマが研究室の卒業論文になっているのか、ハローワークとの提携はどうなっているのかなど、所管課ではなかったために明確なお答えは頂けなかったのですが、こうした取り組みが目黒区においても実現できればと思いました。
平成25年第四回定例本会議の一般質問で、区内の空き家を目黒区や近隣区の学術機関に通う学生さんに貸し出して住んでもらえることが出来たら、卒業後に東京赴任となった際、以前住みやすかった目黒区に再度住んでいただく期待値があがると提案したことがありましたが、金沢市のような学術機関と連携ができたら、大きな価値が産まれると思いました。
目黒区には旧前田邸が構えており、金沢市とは縁があります。今後の自治体連携先として我が会派は金沢市を提案しており、目黒区での地方創生を叶えるには、存分に学ぶべき要素が高い視察でした。
