日中友好講演会
本日夕刻、目黒区総合庁舎2階大会議室において、目黒区日中友好協会主催による日中友好講演会が「日中関係と日本のこれから」と題して、前中華人民共和国駐劄(ちゅうさつ)特命全権大使の丹羽宇一郎様を講師としてお迎えし、多くの来場者が集われて開催されました。
講演の中で、世界の中のアジア24カ国が占める名目GDPは28.5%を占めており、そのうち中国10兆3千億ドル、日本が4兆6千億ドルと、この2カ国でアジアGDPの7割の経済を占め、更に3位のインド、4位の韓国まで含めれば、実に9割を占めることになる。これらの国々が仲良くしていかないと、アジア経済の成長は望めない。しかしながら、日本人は中国の人を、中国人は日本の人を互いに昔のイメージで捉えており、その国に行けばわかることなのに、印象は悪いようだ。日本人、中国人、韓国人は皆、義理堅くて真面目だが、人は自分の鏡であり、自分が思っている通りに相手もそういう映り方の付き合いになる。お互いに立場と環境を理解しながら進むべきだという示唆に富んだ講演でした。
伊藤忠商事の社長、会長を歴任され、伊藤忠商事の中興の祖と呼ばれるほどの経営手腕を発揮されました。会社員時代には蛇崩の社宅に住まわれ、娘さんは東山小学校に通われていたという目黒区にもご縁がありました。私は、あるテレビ番組で丹羽宇一郎様を特集していたことを思い出しました。社長であっても電車通勤されていたことを紹介され、とても印象に残っております。
日中友好は、今の状況は民間や自治体など草の根レベルでの交流が大事であり、お互いの国を知るところから始まる事を、本日の講演で教えて頂きました。今回のこの講演会で、私は日中友好議員連盟副会長として司会を務めさせて頂きました。とても楽しみにしていた講演を、身近な場所にいて聴けて良かったです。