#松阪市の「船形埴輪」などが国宝に指定へ
❐NHK 三重 NEWSWEB/2024/03/15/17時08分…より転載!
松阪市にある国の史跡の前方後円墳「宝塚1号墳」。
この古墳から出土した「船形埴輪」などが、新たに国宝に指定されることになりました。
松阪市の「宝塚古墳」、国宝に指定されるのは、この「1号墳」から見つかった埴輪です。
▼船形埴輪1点と▼囲形埴輪3点、それに▼家形埴輪4点の合わせて8点。
このうち船形埴輪は平成11年に出土。
長さ1メートル40センチ、高さ94センチの大形の埴輪で、船の上に太刀やつえなどをかたどった飾りがあるのが特徴です。
見つかった当時、「全国初の飾りのある船形埴輪」として考古学者や考古学ファンの間で大きな話題に。
古墳で開かれた説明会や船形埴輪の展示には、世紀の発見を一目見ようと多くの人が訪れました。
(訪れた人)。
「すごくきれいな埴輪ですね」「見に来たかいがあった」。
その後、古墳には古墳時代当時の様子を復元したレプリカが設置されたほか、文化財センターに埴輪を展示する「はにわ館」が建設されるなど、地元では当初から「国宝」への期待がかかる存在でした。
松阪市文化財センターの福田哲也所長は当時、発掘調査に携わった1人です。
「(当時はどういう気持ちで調査にあたった?)すごい遺跡を調査させてもらっているということもあって、緊張を持ってやらせてもらった」。
これらの埴輪は、当時の船や家の形が写実的に表現されているほか、水に関わる祭しを具体的に表現するなど、ほかに例のない埴輪である点が評価されたということです。
国宝に指定されることについては。
「非常に感動ですね。発見当時『国宝級の発見だ』ということを大学の先生方が言っていたけど、国宝級から国宝になる。いろんな人の協力を得たうえでできた。本当にうれしい限りです」。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20240315/3070012461.html