松阪市議会議員  松岡つねお(まつおか つねお)

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#ETCシステム 38時間ぶりすべて通常どおり利用可能に

新聞社記事・WEB記事 / 2025年4月7日

NHK 三重 NEWS WEB/2025/04/07/18時26分より転載!

 

中日本高速道路は、6日の未明から東京や神奈川、愛知など8都県の高速道路の料金所で発生していたETCのシステム障害について、7日午後2時ごろ、およそ38時間ぶりにすべてのインターチェンジやスマートインターチェンジが通常どおり利用できるようになったと発表しました。

 

中日本高速道路の管内では6日未明、ETCのシステムに障害が発生し、ETCが利用できなくなったインターチェンジの料金所などは7日午前11時の時点で、東京、神奈川、静岡、山梨、長野、愛知、三重、岐阜の8都県のあわせて106か所に広がっていました。

 

中日本高速道路では、混雑の解消のため障害が発生している料金所で順次、精算を後回しにしてそのまま車を通行させる対応を続けていましたが、およそ38時間がたった7日午後2時ごろから、すべてのインターチェンジやスマートインターチェンジで応急復旧をして、通常どおり利用できるようになったと発表しました。

 

今後、本復旧に向けた作業を進めるとしていて、料金所では安全に気をつけて通行するよう呼びかけています。

 

一方、システム障害が起きた原因については、中日本高速道路はこれまで深夜割引の見直しに向けたシステムの改修作業が関係していると説明していましたが、7日夕方行った説明会で、より上位のシステムに原因がある可能性があると明らかにしました。

 

中日本高速道路は本復旧が終わり次第、詳しい原因などについて調査を行うことにしています。

 

中日本高速道路は、ETCのシステム障害が応急復旧したことを受けて午後5時から説明会を開き、「多大なるご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。原因究明と対策に取り組んでいきたい」と陳謝しました。

 

そのうえで、「応急復旧の段階ではあるものの、高速道路を利用するお客様が通行する際に困ることはないと考えている」としています。

 

【愛知 高速道路で6件の事故 11人けが】

警察によりますと、6日から7日にかけてETCのシステム障害の影響とみられる事故は、愛知県内の高速道路ではあわせて6件あり、11人がけがをしました。

 

このうち、愛知県豊川市の東名高速道路下り線の豊川インターチェンジ付近では5台が関係する事故が起き、子どもを含む男女あわせて8人がけがをしました。

 

また、岐阜県内と三重県内の高速道路では、ETCのシステム障害の影響とみられる事故はありませんでした。

 

【ETCシステムの仕組み】

ETCとは、無線通信技術を使って有料道路の利用者が車を止めなくても通行料金の支払いをできるようにするシステムです。

 

ETCカードを車載器に挿入した車が高速道路に出入りすると、車載器と料金所のアンテナ、それに高速道路会社の間で何時にどこのインターチェンジを出入りしたといった情報が交信されます。

 

そして、この情報をもとに、ETCカードを使っている人に料金の請求を行う仕組みです。

 

中日本高速道路によりますと、今回は、出口で料金がいくらなのかを正しく計算できないエラーが起きたことで、ETCのシステムに障害が起きていることがわかりました。

 

中日本高速道路はETCレーンで交信された情報をもとに、利用者に料金を請求していますが、5日、深夜割引の見直しに向け関係するデータのやりとりを行うプログラムの改修作業を行っていました。

 

中日本高速道路では、この作業がETCのシステムの障害に関係があるとみて、プログラムを以前のものに戻す復旧作業をしているということです。

 

【運送会社は後日精算の手続きを懸念 愛知 刈谷】

愛知県刈谷市にある運送会社ではETCの障害が発生していた6日、5台のトラックを関東や関西方面に走らせていました。

 

それぞれのトラックが料金所を通過して高速道路の外に出る時間帯には、中日本高速道路がETCレーンの出口のバーを上がったままの状態にして、そのまま、車を通過させる対応を取っていたことから、渋滞には巻き込まれずにすんだといいます。

 

一方、高速道路の通行料金が後日の精算となったことで、トラックの運転状況を記録する手続きが煩雑になることを懸念しているといいます。

 

この運送会社では通行料金などを含む運転の状況をトラックから受信して自動的に記録する装置を使っていますが、通行料金が記録されていなければ、7日夕方、戻ってきたドライバーたちからどの料金所を通ったか聞き取って、自分たちで計算し、記録を残す作業が必要になると考えています。

 

ETCは7日午後2時に応急復旧されましたが、藤久運輸倉庫の統括運行管理者の筒井直人さんは、万一、障害が続いていた場合の懸念について、「ETCの通行料金が記録されない状態が続けば、作業の負担が増えて、社員の残業も増えてしまうので心配です。また、渋滞に巻き込まれる可能性もありドライバーの拘束時間が長くなるほか、運行計画の見直しも必要になります」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20250407/3070014914.html