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❐NHK/三重NEWSWEB/12月12日12時50分…より転載!
11日午後、三重県大台町のスーパーで、カワハギとして販売された魚が毒のある「ソウシハギ」だった可能性のあることがわかり、三重県は購入した人に食べないよう呼びかけています。
ソウシハギとみられる魚を販売したのは、大台町栃原のスーパーマーケット「味彩館キッチン海ものがたり」です。
三重県によりますと、このスーパーは松阪市にある県地方卸売市場のせり売り業者から切り身の魚3匹をカワハギとして仕入れ、11日午前10時から午後2時までの間にこのうち2匹を販売しました。
ところがこのせり売り業者から「毒のあるソウシハギかもしれない」という連絡を受け、午後4時ごろ、松阪保健所に相談をしたということです。
三重県によりますと、ソウシハギには内臓にパリトキシン様毒が含まれるものがあり、誤って食べた場合激しい筋肉痛や呼吸困難などで死に至る可能性があるということで、購入した人に食べないよう呼びかけています。
スーパーマーケットを経営する会社の積木修二社長は「鮮魚の仕入れの担当者も変わったハギとしか思わず販売してしまった。皆様に多大な迷惑をおかけして大変申し訳ない。購入された人は食べずにすぐ店に連絡をしてほしい」と話していました。
三重県によりますと「パリトキシン様毒」は体内に入ると主に激しい筋肉痛を引き起こし、呼吸困難やけいれんなどの症状で死に至る可能性もあるということです。
パリトキシン様毒はアオブダイやハコフグなどほかの魚にも含まれていて、記録が残っている昭和28年からおととしまでに全国で129人が中毒症状を訴え、このうち8人が死亡したということです。
東海3県ではいずれもアオブダイを食べて昭和58年に三重県で1人、昭和61年に愛知県で1人がそれぞれ死亡したということです。
ただ、ソウシハギが原因で、パリトキシン様毒の中毒症状が起きた例はないということです。