#津波避難のためのスマホアプリを開発 東北大
❐NHK/NEWSWEB:10月29日21時19分…より転載!
人口が集中する都市部で津波が発生した時の避難に役立てようと、東北大学は富士通などと共同で避難のためのスマートフォン向けのアプリを開発し、今後、実証実験を進めていくことになりました。
このアプリは、東北大学の災害科学国際研究所や富士通研究所などが、神奈川県川崎市と協力して開発しました。
川崎市の臨海部は巨大地震が発生した場合、最大で3.7メートルの津波が想定され、およそ34万人の避難が見込まれています。
アプリはGPSと連動していて起動すると、あらかじめ設定された避難所までの最短ルートを確認できるほか、津波による浸水や建物の倒壊などを見つけた場合、コメントや写真を投稿すると利用者どうしで情報を共有することができます。
また、アプリを使った津波からの避難訓練を行えば、どのルートに人が集中するかなどを把握でき、実際の避難の際の注意喚起に役立つということです。
研究チームはことし12月、川崎市でアプリを使った津波からの避難訓練を実施して実証実験を行うことにしていて、集まったデータを解析して迅速な避難に役立てたいとしています。
アプリの開発に関わった富士通研究所の大石裕介さんは「アプリによって、住民どうしが協力しあって効率的な避難ができる仕組みを作りたい」と話しています。