松阪市議会議員  松岡つねお(まつおか つねお)

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☆好評の劉遵義対談が完結 学び続ける力は「師弟の道」に!

新聞社記事・WEB記事 / 2014年12月21日

◇聖教新聞:2014年12月17日社説より…転載!

香港中文大学元学長の劉遵義博士は、かつて学生たちに語った。「大学は、君たちに最も尊いものを授ける。それは学位や卒業証書だけではなく、生涯、自ら学び続ける力である」と。

「生涯、自ら学び続ける力」とは、あくなき探究心であり、向上心のことであろう。

劉博士と池田名誉会長は2007年1月、本社で世界経済や教育の問題を巡り語り合った。

博士は19歳の時に米スタンフォード大学で物理学と経済学の学士号を取得。31歳の若さで同大学の教授となった、世界的な経済学者である。

1997年のアジア通貨危機をその2年前から予見し、南アフリカにおける国際会議で警鐘を鳴らしたことでも知られる。

会見で名誉会長は「多くの人々のためにも、何点かお伺いしたい」と博士に質問を重ねた。1時間の語らいでも話題は尽きることなく、後日、博士が書簡で質問への回答を送ることが約し合われたのである。

「なぜ(通貨)危機の2年も前に、それを予見することができたのか」「事前に察知できる『危機の兆し』とは?」。“学生役”となって質問する名誉会長は真剣そのものだった。

2人の対談は、書面による意見交換を中心に続けられた。「新たなグローバル社会の指標――平和と経済と教育を語る」と題した連載対談は、このほど月刊誌「第三文明」の12月号で最終回を迎えた。

2人の初の会見から半年後、サブプライムローン問題に端を発した金融危機が世界を襲った。

「グローバル化した社会では、バブル崩壊による金融システムの危機は、一国にとどまらず、世界中の庶民の生活に甚大な影響を与えることを、リーマンショックは教えました」「私は、より善く生きたい、幸福に生きたいと願う庶民のための経済学の『授業』を、博士から受ける思いでおります」と名誉会長は語った。

何のために生涯、学び続けるのか。それは、どこまでも民衆の幸福のためである――この名誉会長の信念を、対談は浮き彫りにする。

劉博士は、「『学び方』とは、互いに触発し合う師弟の関係の中でしか教えることも、学び取ることもできないものです」と指摘している。

人間と人間の打ち合いのなかでこそ、人生を勝利で飾るための知恵は磨かれる。対談を繙きながら、学びに徹する師弟の道を誇りを持って進みたい。

12.21劉先生と池田先生