Archive for 2014年 11月 3日

♫聖教新聞社説2014年10月31日号より…転載!

欧州連合(EU)は2030年までに、温室効果ガスを1990年比で40%削減する――。

 先週、首脳会議で合意に至った新目標だ。従来の「20年までに20%削減」よりも意欲的な目標設定は国際社会に好感を持って受け止められた。

 近年、観測史上にない豪雨・豪雪などの異常気象が世界で頻発している。背景に地球温暖化の影響を指摘する声は多い。

 日本政府も20年以降の温室効果ガス削減目標案の検討に乗り出した。危機克服へ、英知の結集が求められている。

 こうした中、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長と、環境学者でローマクラブ共同会長を務めるエルンスト・フォン・ヴァイツゼッカー氏の対談集『地球革命への挑戦――人間と環境を語る』(潮出版社)が発刊された。喫緊の課題に取り組む上で多くの示唆に富み、時宜を得た書といえる。

 国際的な研究機関・ローマクラブとSGI会長は、環境や人口などの諸課題の解決に向け、連携を重ねてきた。今回の対談では同クラブの創設者・ペッチェイ氏、ホフライトネル名誉会長との対談の成果を踏まえつつ、「地球革命は人間革命から始まる」とのメッセージが強く打ち出されている。

 対談では、ヴァイツゼッカー氏の近著『ファクター5』で説く、エネルギーや資源の効率を5倍に高める技術を主流化するための方策が紹介されている。再生可能エネルギーの導入にも期待が寄せられる。それらの方策とともに、人々が浪費への欲望を乗り越え、幸福に暮らせる社会を構築するための智慧をめぐり、語らいは進む。

 SGI会長は、欲望の源にある”自分を取り巻く状況を何とかしたい”という生命のエネルギーを「『自他共の幸福』に資する方向へと向け、『質的転換』を図る」大乗仏教の智慧に言及。その好例として、人々のために行動する「誓願」を人生の核に据える「菩薩」の生き方を挙げている。私たちの平和・文化・教育を基軸とした対話運動の持つ意義を、あらためて深く認識することができる。

 くしくも、来月には名古屋市と岡山市で「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が開催される。国連が定める「ESDの10年」の最終年を飾るもので、創価学会も含め、多くの団体が関連した会議や諸行事を催す。

 危機克服への連帯を広げる時だ。未来を切り開く”強き楽観主義”の対話から学びたい。

 

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