松阪市議会議員  松岡つねお(まつおか つねお)

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☆生命の世紀開く「慈悲の医学」 あす、ドクター部の日!

新聞社記事・WEB記事 / 2014年9月14日

聖教新聞 2014.9.14号より…転載!

♫先日、目の難病で視力が低下した高齢女性に対し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞が移植され、世界初の手術として話題となった。今後、視力回復の効果だけでなく、移植した細胞が根付くかどうか、がんになる危険性はないかなど、4年の歳月をかけて検証される。再生医療研究は新たな段階に入ったという。

 医療技術の発展は、生命尊重の時代に向け、新たな希望の光をもたらす。もちろん、社会からの期待は高まろう。

 池田名誉会長は長年、「21世紀は生命の世紀」と一貫して訴え、生命尊厳の思潮を世界に広げてきた。人間主義の哲学を高く掲げ、幸福の土台を建設しゆく創価の運動に、多くの学会員が連なった。中でも「生命の世紀の開拓者に」を合言葉に、仏法を根本とする「慈悲の医学」の体現者として日々奮闘するのが、ドクター部の友である。

 あす15日は、「ドクター部の日」。同部は、1971年(昭和46年)に発足した。75年9月15日、第3回総会が開催され、名誉会長が出席した。それが、記念日の淵源である。

 ドクター部員の一人はかつて難病「潰瘍性大腸炎」を克服した。治療に苦しむ中、「病気が不幸なのではなく、病気に負けてしまう弱い心が不幸なのだ」との学会指導に出合い、心の闇から解放されたという。

 既に放射線技師だった彼は、“同じ病気に苦しむ人を励ましたい”と、あらためて強く誓った。なればこそ今、「診察室の中で怖い顔はできません。どんな患者さんも不安を抱えて病院に来てますから。少しでも安心して帰ってもらいたい。だから、患者さんの前では、いつも笑顔です」と語る。

 医療を施す側の言葉一つ、目の動き一つで、患者は落胆したり、希望を抱いたりと、敏感に反応する。医療に携わり、多くの患者と向き合うことは、そのまま“生老病死の苦しみ”という人生の根本課題に取り組むことにも通ずる。それだけに、ドクター部の使命は深い。

 御書には「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(758ページ)と仰せだ。あらゆる苦悩を御自身の苦しみとされ、万人に幸福への道を開かれた蓮祖の大慈大悲の心は、医療の根本に据えるべき精神に違いない。

 “妙法の医師”の陣列は今や世界に広がる。青年医師の活躍も目覚ましい。“慈愛の医学”の体現者・ドクター部の友に、心からエールを送りたい。