Archive for 2014年 9月 7日

♫wowow Tennis Online Newsより…転載

 錦織圭が第1シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)をセットカウント3-1で倒し、日本選手としては史上初めてグランドスラムのシングルスでの決勝進出を決めた。

  セットカウント2-1で迎えた第4セットの第1ゲーム、錦織はジョコビッチのサービスの乱れを狙い、強烈なリターンを放って0-30に持ち込んだ。勝負所をしっかり抑えながら、巧みな力の出し入れ……。15-30からジョコビッチが献上した重いダブルフォルトは、強い風のせいではない。そこまで蓄積してきたショットの軽重、ラリーに込められた攻撃性の濃淡の果てであり、15-40からジョコビッチのフォアハンドが力足らずにネットにかかった。このサービスブレークは、初めての6試合目、4時間超の2試合を戦ったボロボロの肉体には爽やかなシャワーだ。

  続く第2ゲーム、0-40から5ポイント連取してサービスキープしたところで布石は整った。無駄な打ち合いでの消耗を避け、自分のサービスゲームに集中――第5、第7ゲームの相手のサーブに抵抗せず、4-3からのサービスゲームは3本のノータッチエースによるラブゲーム・キープで5-3。見事としか言いようのない集中力と完成された試合運びである。第9ゲームの2本目のマッチポイントで、ナンバーワンの必死のフォアハンドがベースラインを大きく跨ぎ、熱いコートにピリオドが打たれた。

  心配されたのは疲労だった。準々決勝から丸2日あいたとはいえ、深夜の4時間19分、炎天下の4時間15分を戦った心身が軽いはずはない。ここまで5試合の試合時間の合計はジョコビッチの10時間5分に対し錦織は14時間34分、1試合多く戦ってきた計算になる。立ち上がりのポイントは二つあった。錦織は打ち合いから徐々にペースを上げるスロースターター。もう一つ、ジョコビッチは暑さが苦手でこの日は高温になるという天気予報があった。序盤をどう対処するか。

  トスでは錦織が定石通りにレシーブを選択。第1セットの第2ゲーム、長いラリーを制し、2度のデュースからサービスキープした。続く第3ゲームを先にブレークし、第4ゲームはジョコビッチがラブゲームでブレークバックと、ここは軽いジャブの応酬だったが、こうした出入りの多さは、リズムを呼び起こし、錦織には明るい兆しだ。3-3で迎えた第7ゲーム、ジョコビッチのファーストサーブが入らず、錦織はセカンドサーブを狙って3本のリターンエースを奪い、そのまま第1セットを逃げ切った。

  この日のジョコビッチは、一貫してファーストサーブに精彩を欠いた。疲れも暑さも湿度も影響しただろうが、錦織のリターンへの警戒もあった。ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、スタン・バブリンカ(スイス)のビッグサーブをかわしたという心理的な重圧であり、そこを感知した錦織はセカンドサーブに狙いを絞ることができた。第1セット、ジョコビッチのファーストサーブの確率は54%、セカンドサーブからのポイント獲得率は僅かに25%。こうした内容でのセット獲得は、スロースターターの錦織にさらに自信を与えただろう。

  だが、相手は今年のウィンブルドンで7度目のメジャー・トロフィーを掲げたチャンピオンだ。1ポイントの揺れで、どう流れが変わるか分からない。

  第2セットを1-6で落として迎えた第3セット、疲労の見える錦織に苦しい展開が続いた。厳しかったのは第3ゲームのサービスゲーム、15-40。第2セットからの流れを考えると、ここを落とせば、勝負は坂道を転がり落ちていく。ここで長いラリーを制して2ポイント、さらに5度のデュースを繰り返し、4本のブレークポイントを凌いだ。

  メンタル面の強さには、確かにコーチのマイケル・チャンの影響はあるだろう。第8ゲーム、30-15から、目の覚めるようなバックハンドのパッシングショット、フォアのリターンエースなど3本のウィナーを決めてブレーク。すぐブレークバックされたのは、体力を消耗している同士の展開で、我慢のしどころだった。タイブレークに入っても4-0リードから5-4に並ばれる複雑な流れを、じっと耐え、7-4でもぎ取った。このタイブレークで、ジョコビッチが6度のサービスで1ポイントしか取れていないのも、錦織のリターンの効き目と言えるだろう。

  勝因はフォア、バックのショットの安定感はもちろんだが、攻めるときにしっかり攻める、いわゆるメリハリのあるプレー。それによって心身の消耗も軽減できている。この日の獲得ポイント総数は、錦織の117に対しジョコビッチは120。ポイント数では負けていた。

  決勝は1日おいて現地9月8日。相手は、ロジャー・フェデラー(スイス)をストレートで倒したマリン・チリッチ(クロアチア)で、対戦成績は錦織の5勝2敗、これまで3連勝中だ。

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