地元中学校の卒業式に参列しました。
卒業式では最後となる、おじさんの主張、いや、祝辞を述べさせていただきました。
祝 辞
PTAを代表して、ご挨拶申し上げます。
桜の花が一斉に花開こうと時を待っています。本日、晴れて、拓南中学校を巣立つ平成二十八年度卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。
三年間、自分はやり切ったと言える人。あるいは、後悔が残る人。また、まだ卒業したくない人。反対に、やっと卒業できるという人。楽しい思い出、辛い思い出、様々あろうかと思いますが、それでも皆さんは生活の半分近くを、ここで生き、ここで過ごし、三年間でこんなにも大きく成長して、今日の卒業を迎えることができました。そのことに、心から、「おめでとう」と申し上げます。
保護者の皆様。長いようで短かった三年間。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。そして、これまでのPTA活動へのご協力に、改めて感謝を申し上げます。皆様のお力添えがあって、今日の日を無事に迎える事ができました。本当にありがとうございました。
さて、七十期生の皆さんが生まれたのは二〇〇一年から二〇〇二年。ちなみに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園したのも二〇〇一年のことです。二十一世紀はアフリカの世紀だと言われています。人類誕生の地・アフリカ。地図で見るとアフリカの国々は真っ直ぐな直線で区切られています。それは何故でしょうか。
それは、帝国主義の時代、軍事力で植民地支配を進めるヨーロッパ諸国が、まるでケーキでも切るかのように地図の上に線を引いて国を分け合ったからです。搾取と奴隷狩り。その想像もできない苦しみを乗り越えてきたのがアフリカの生命力であり、一番苦しんだ人たちが一番幸せにならなければならないと、私も思います。
近年まで南アフリカ共和国では、結婚はもちろん、黒人は白人とバスにすら一緒に乗ることができませんでした。このアパルトヘイト・人種隔離政策に反対して牢獄に入ったのが、ネルソン・マンデラ氏です。
食事も服も満足にない獄中生活。毎日の過酷な労作業。先の見えない日々。その中で彼は差別をする心に目を向けるようになりました。やがて、「肌の色や育ち、信仰の違いを理由に他人を憎むように生まれついた人などはいない。人は 憎むことを学ぶのだ」と気付きます。そして、「もし憎むことを学べるなら、愛することも学べる」はずだと考え、彼は新たな挑戦を始めます。こうして、融和と対話で人々を結ぶ、マンデラ氏の外交スタイルが作られていきます。
一九九〇年、ついに彼は釈放されます。九三年にはノーベル平和賞を受賞。九四年には、南アフリカで初となる全ての人種が参加した選挙を経て、第八代の大統領に就任しました。二十七年間・約一万日の獄中闘争。人権の闘志・マンデラ氏が描いた人生の軌跡は、苦境の中を戦い続ける人にとって、鑑となっています。
「世界を変えるのは教育」だと、マンデラ氏は強調しました。そして今、「私たちはマンデラのおかげでチャンスを得ることができた。今度は私が恩返しをする番」だと、若き後継者たちが祖国の発展に貢献しています。誰のどのような行いによって今の自分があるのか。私たちはたくさんの人に支えられて生きています。恩を知り、恩に報いる。これは大人の条件であり、幸福の条件でもあると私は思っています。
卒業生の保護者を代表して、御来賓の皆様並びに、教職員の皆様に一言御礼を申し上げます。
御来賓の皆様には、ご多忙にもかかわらず、ご臨席を賜り、また常日ごろから子どもたちのために温かいご配慮とご支援をいただき、重ねて厚く御礼申しあげます。
また、校長先生をはじめ教職員の先生方には、子どもたちを粘り強く、そして、温かくご指導くださいましたことに、改めて、厚く御礼申し上げます。これからも、子どもたちの良き相談相手として、変わらぬご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
最後に、思い出は過去よりも、未来に数多く、待ち受けています。卒業生の皆さんの健康と無事故、そして、ますますのご成長とご活躍を心からお祈りし、私のあいさつといたします。
七十期生の皆さん、ご卒業、本当に、おめでとう。そして、ありがとう。
平成二十九年三月十六日
拓南中学校PTA会長 吉冨健一
昨日3月2日(木)、松山市平成29年第1回定例会で一般質問をしました。
質問内容は次のとおりです。
1.通学路の安全について
(1)平成24年4月以降の安全対策について
①平成24年の合同点検の結果を踏まえた対策について、進捗状況を問う。
②また、今後の取り組みについてはどのようになるのか。
(2)通学路を示すグリーンベルトの敷設について
①通学路におけるグリーンベルトの敷設状況を問う。
②児童らの安全のために、歩道がないすべての通学路にはグリーンベルトを敷設すべきではないか。
(3)グレーチングの安全について
①本市内のグレーチングは早急に安全なものに全交換すべきではないのか。
2.これからの学校教育と学業支援について
(1)コミュニティ・スクールの導入について
(2)松山市における奨学資金制度の拡充について
①そろそろ本市でも、Uターン就職者などへの返済支援や給付型奨学金の導入を真剣に検討すべき段階に入ったのではないか。
3.選挙制度について
(1)松山市南部に民間施設などを活用した期日前投票所を設置することについて
①各期日前投票所での投票実績などはどうなっているか。
②本市の南側にも商業施設・民間施設などを活用して期日前投票所を開設してはどうか。
(2)「移動期日前投票所」の導入について
4.ワーク・ライフ・バランスについて
(1)プレミアムフライデーの導入について
(2)月曜午前半休の導入について
5.高齢者への介護などについて
(1)「ふれあい・いきいきサロン」の運営などについて
①「認知症初期集中支援チーム」を配置する際、各地域包括支援センターの人員は増えるのかどうか。
また、各支援センターへの予算配分と内訳はどうなるのか。
②新しい「ふれあい・いきいきサロン事業」は従前と比べてどう変わるのか。
特に、事業費の内訳についてはどのように再編されるのか。
(2)介護保険を活用した「生活する環境を整えるサービス」の利用者負担について
①本サービスは、いったん利用者が全額自己負担することになっているが、当初から利用者1割もしくは2割負担で支払いが完了するようにならないか。
6.新しい文化芸術の振興について
(1)アール・ブリュット(生のままの芸術)の普及について
①アール・ブリュットとその普及に関して、本市はどのように認識しているか。
②道後アート・オンセナートと併せて、アールブリュットの祭典を開催してはどうか。
(2)アール・ブリュット美術館の創設について