2011.10.8(土) ②
このたび、公明党青年委員会として、若者雇用をとりまく実態に関して調査することになりました。
若い人の雇用は、若い人だけの問題ではありません。
若い人の雇用情勢が厳しい。 稼ぎが少ない。
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若い人たちが結婚できない。 家庭が持てない。子どもが増えない。
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税収が減る。 社会の支え手が減る。
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公的サービスや社会保障の維持継続が困難になる。
若い人の雇用は、社会全体の問題でもあります。
若年者雇用支援のための「ジョブカフェ」(愛媛、愛ワーク)創設、求職者と中小企業のマッチング支援である「ドリーム・マッチ・プロジェクト」推進、そしてこの10月から「求職者支援制度」として恒久化された「訓練・生活支援給付金制度」の創設など、公明党は若い人たちの“はたらく”を一貫して応援してきました。
今回の調査では、主に若者の求職者と採用に積極的な企業(中小・地場)とのミスマッチの実態や、職業訓練を中心に調査を行い、若者雇用対策に関するビジョンを提言してまいります。
「アート、万歳!!」連載2回目にして番外編(>_<) 申し訳ありません…
お会いして取材したい方はたくさんいらっしゃるのですが、しばしご猶予を…
先日9/26.9:30~14:00、“まち全体がアートになる”群馬県の「中之条ビエンナーレ」を視てきました。
1.中之条町のまちづくりとアート振興施策について
・町は温泉があり、風光明媚な自然豊かな風土。山林が7割を占める。
・人口は減少の一途で、六合村と合併後の平成22年で18,214人。高齢化30~35%。
・若い人の働く場がない。かつては養蚕も栄えたが、現在は産業もなく、地理的に企業誘致も難しい。温泉客も都心よりの草津が多く、中之条までは来ない。
Q.なぜ、アートなのか?
・吾妻美学校出身者・関係者が主体的に運動を起こし、平成19年(2007)中之条ビエンナーレが開催。
・町を活性化させる、従来のもの以外の何かが必要だった。
・廃屋などを活用しての創作。町の再発見にもつながる。
Q.アーティストにとって、中之条とは?
・都会では限られた空間しか持てず、思い切り空間を活用できるのは大変喜ばれている。
・作品はビエンナーレが終わると撤去・廃棄されてしまう。何か、残るものを作ってもらってもいい。
2.中之条ビエンナーレについて
Q.その内容は?
・2年に1度、多くの温泉郷を有する群馬県中之条町に、国内外から多くのアーティストが集い、木造校舎や商店街など町全体を美術館に変える大規模アートイベント。アーティスト自ら場所を選び、風土に触れ、住民と交流して展示空間を作り上げる。
Q.発端・経緯は?
・平成7年(1995)、伊参スタジオを撮影拠点に群馬県民200万人記念映画「眠る男」製作。監督 小栗康平(群馬出身)。絵画美術 平松礼二。
・平成10年(1998)、平松礼二が美大生等を対象に吾妻美学校(ゼミ)を開校。しかし、5期生で6人まで減少。
・吾妻美学校出身者・関係者が発起人となり、平成19年(2007)中之条ビエンナーレ開催。
開 催 年 会 場 数 来 場 者 数 予算(千円) 第1回 平成19年(2007) 11会場 48,000人 3,200 第2回 平成21年(2009) 29会場 166,000人 5,000 第3回 平成23年(2011) 43会場 現在約20万人(目標30万) 25,000 Q.現状と課題は?
・ビエンナーレ予算は一般会計。企業から数10万の寄付と県からの補助があるものの特定の交付金等がある訳ではない。
・経済効果は測定し難いが、旅館・飲食業において手応えは著明。
・ワールドビジネスサテライト等によりTV放映。女性誌「オズマガジン」で掲載され、効果は大きかったと思う。
Q.ネットワークの広がりは?
・ビエンナーレ各会場の受付等は地域ボランティア。
・市町村・都道府県を越えてネットワークは広がっている。
・文化庁長官も視察に来町し、町村では初めて文化庁長官表彰「文化芸術創造都市部門」を受賞。
続いて、施設見学。
1.つむじ
ここは町の中心部ですが、廃屋となっていました。そこで、賑わいの拠点として「つむじ」を設置。
「つむじ」は頭の真ん中、つまり町の中心の意味も込めてのネーミング。
構想のイメージは「縁側」だそうで、誰もが気軽に立ち寄れる場所に、との思いを込めて。町の直営となっています。
○訪問時は地元住民とも観光客とも思われる沢山の老若男女で賑わっていました。
○アート展示、複数の飲食店、郷土品やアート雑貨の販売展示、芝生の庭と多機能な大変ユニークな施設。ここにしかない雰囲気を醸し出しています。
2.ミュゼ
築120年の擬洋風建築・旧吾妻第三小学校校舎を活用した歴史民俗資料館。
○中学生が学習に来館していました。
○豊富な資料。テーマごとの部屋に体系立てて展示されていて分かりやすい。
○資料一点一点に存在感があり、関心を引きます。
そして、時間の許す限り、「中之条ビエンナーレ」の各会場を視察。
①近藤公園
②つむじ
③キリンホール
④旧廣盛酒造
⑤かねんて倉庫
⑥中田木材
⑦伊勢町民家
⑧通運ビル/倉庫
○各会場を回るためには、とにかく歩く。そうやって歩く中で町を知ることができ、人情の機微に触れる機会がたくさんあります。
○平日にもかかわらず、若い男女とたくさん行き交いました。ご夫婦や年配のご婦人の団体客も。
○各会場の受付ボランティアは地元のご高齢の方々。訪れる若い人たちと交流が、見ていても喜ばしかったです。
ビエンナーレは2年に1回の催しということで、何とか駆け込みで視てきました。
今回視てきたのは6つあるエリアの内の1つ「中之条伊勢崎エリア」のみ。全会場を回るには3日ぐらい要りそうです(+o+)
山木屋旅館さんには遅がけに、大変お世話になりましたm(__)m
2011.9.30(金)
昨日9/29.愛媛県市議会観光振興議員連盟 広域観光推進研修会in愛媛県歴史文化博物館他に参加。
最初に西予市からの講演2題。
1.地質遺産を活かした取り組み(ジオパーク構想)
・黒瀬川構造帯断層がある三瓶・須崎海岸、四国カルスト・大野ヶ原、宇和盆地、海岸近くのだん畑、リアス式海岸での養殖業等など。西予市には独自の“ジオ”と文化がある。
・“ジオ”とは「地球」「大地」「地形」「地質」の意味。ジオは最も基本的な地域資源
・“ジオツーリズム”とは地形・地質を中心として、動植物などの生態系や地域の歴史・文化・伝統を対象とした観光
・“ジオパーク”とはジオに関わる遺産、ジオとつながる文化遺産を整備し、教育活動やジオツーリズムに活用できる場。その理念は大地を中心に、①保全 ②教育・普及 ③ジオパークの3点。
・西予市は日本ジオパークネットワーク、そして世界ジオパークネットワークの認定ジオパークを目指す。ジオパークへの取り組みで地域住民の意識が変わる、誇りが芽生える。
「山や川はあるけど何もないところ」⇒「山や川に素晴らしいものがある」
2.遺跡を活かした里づくり(古代ロマンの里構想)
・“遺跡”とは、過去の人間の活動した痕跡
・“文化”はこれまで「保護」が専らであったが、今後は「活用」することが大事。
・構想の3つの柱は、①歴史文化(遺跡)と自然(里山) ②遺跡をつなぐ(⇒発見の小道) ③地域住民と行政と大学
・笠置峠古墳と笠置街道を整備し、利活用を図った。遺跡は「見出す」だけでなくブラッシュアップ(磨くこと)が大事。
午後からは卯之町「宇和文化の里」現地研修。
1.町並み見学
かつては大層栄えた町のようで、白壁の伝統的な町並みがとてもきれいです。由緒ある老舗が並んでいます。
2.宇和先哲記念館
ここでは、シーボルとの弟子・二宮敬作ら18名の郷土人が紹介されています。人が人を、そして町を育んできたことが偲ばれます。
同じシーボルト門下の高野長英が幕府に追われた時、敬作を頼り、この町に匿われていたそうです。
3.開明学校
明治15年に建てられた西日本最古の擬洋風建築の小学校。
昔の授業を体験しました。
唱歌「ちょうちょ」は4番まであると、知ってましたか?!
1番は「ちょうちょ」、2番は「すずめ」、3番は「とんぼ」、4番は「つばめ」なんです。
元気に歌いました(^^♪
学び舎の基は町の有志によって設けられました。いち早く教育に力を入れた町だったようです。
4.民具館
かつては町に「栄座」という興業施設があったそうで、その模型が展示されています。
生活道具や昔の町の賑わいを思わせる看板や商売道具など、5,000点以上が収蔵展示されています。まるで蔵のようです。