公共交通の再編についての私見
昨年末、公共交通に関する法律を改正したため、上田市はこれまでの地域公共交通網形成計画に代わる「地域交通計画」を令和3年度中に策定していくこととなった。
今後、交通計画を策定するにあたって市の課題は財政負担を抑えるこが課題であり、路線バスの適正化とバス運行事業者の経営再建が必要だ。
これまで運賃低減の実証実験を行ってきたが、乗客が増えても財政負担も増えるという仕組みになっている。バス路線の再編は乗客増が見込める路線に絞り、地域交通との連携によって黒字化を目指す路線と赤字路線をデマンド交通を含めた地域交通に転換していくこと。特に枝線と言われる路線は廃止するなどし、バス路線の最適化(黒字化を目指す路線を明確にすること、赤字路線の削減)がポイントと考えている。これによりバス運行事業者は収益の高い貸し切りバス運行に重心を置いていただき、路線バス事業は補助金にたよる事業運営から転換が図れる。
国の新たな計画に沿って、こうしたプランが実現可能か検討していくことに加え、バス路線と連携を図る地域の交通手段の検討をどのように進めていくのか大きな課題だが、市の職員や市民だけでなくコンサルタントなど専門家の力が必要だと考えている。