真心のチューリップ
75歳になられる軽度認知症の婦人宅を訪れました。
私のことは、すぐにわかりました。
「さあ、あがって」と、招き入れてくださいました。
お言葉に甘え、しばし懇談。
今年1月にご主人を亡くされ、お一人暮らしで、さぞかしお寂しいのではと、推察します。
最近まで運転していた車は玄関先にはすでに無く、娘さん達が危ないと廃車されたとの事でした。
昨年秋にお伺いしたときには、ご主人とキウイの枝の剪定をされていました。あのお二人の姿が忘れられません。
私も免れることなく、年齢を重ね老いてゆく身です。
自分らしく生ききると言うことは、どういうことか。
もしかしたら、わたしも認知症になるかもしれない。
先のことはわからないけれど、精一杯生きておられるこの方のように、全てを受け入れて生きていくしかない。
軽度認知症の場合、できるだけ一人きりになる時間を最小限にしてあげるべきと思う。
幸いこの方のところには、ほぼ毎日訪問看護が入っているらしく、申し送りノートも、机に準備されていた。
Kさん、転倒にはくれぐれも気をつけてね。また、近くに来たときは寄らせていただきますね。
帰り際Kさんが、庭先のチューリップを切り取りお土産にくださいました。
Kさんの、優しさが胸に染みました。

