昨日(3月22日)、松戸市議会は最終日を迎え、「平成28年度松戸市一般会計予算」など新年度予算案10件、一般議案24件、人事案件1件、議員提出議案4件、が可決成立し、閉会しました。
特に、一般会計の新年度予算は1,524億8,000万円となり、前年より107億6,000万円もの大幅な増額となっています。
特徴的なものは、土地開発公社保有地の買戻し、小・中学校冷房化事業、待機児童解消のための保育所建設補助金の増額、保育士確保に関する各種補助金、特別養護老人ホーム施設建設費等補助金、矢切観光拠点整備測量委託費用など、が予算化されました。
また、相模台台地(松戸中央公園前の旧財務省官舎跡地)についても今年度の購入に向けて協議中です。
松戸市は新たなステップを踏み出したことになります。
東北地方を中心にした大津波は、まさに人々の生活すべてを飲み込み、1万8千人もの死者・行方不明者を出した未曽有の大惨事となったことは、今でも鮮明に記憶しています。
少し古い記事になりますが、昨年12月31日付千葉日報に「がんばろう石巻」の看板が移設される記事が掲載されていました。
この看板、震災後に多くのメディアで取り上げられましたので、かなりの方がご存じなのではないでしょうか。
当時、私もテレビで放映される度に胸がいっぱいになると共に目頭が熱くなるのをこらえることができませんでした。
なんでこんなに力強いのでしょうか。
心の奥底から揺り動かされる、揺すぶられる、魂の叫びです!
2012年5月、私も現地に行きこの看板を直接見てきました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、1年経っても近くには瓦礫の山が高く積み上げられているこの地を、早く元の生活ができるように願わずにはいられませんでした。
昨年9月(2015年9月)、私は再度この地に足を踏み入れました。
看板の周辺は地面のかさ上げ工事が実施されており、大型トラックやブルトーザーなどが忙しく走り回っていました。いよいよ復興に向けて大きな一歩を踏み出したことを実感。
そしてこの新聞記事にある通り、看板は移設されることとなったのです。
あれから5年。
決して忘れてはいけない災害です。
以前、NHKの特集で「釜石の奇跡」という番組が放映されました。
これは片田敏孝・群馬大教授(災害社会工学)の指導により小学校や中学校の児童生徒が、津波の時の避難方法についてあらかじめ訓練しており、率先して避難したばかりではなく避難している子供たちを見た大人も避難行動を開始したため、多くの命が救われたとのことでした。
この時の片田教授の指導の一つを忘れることができません。それは避難するのに「ベストを尽くせ」という事です。津波の想定範囲を超えたところで「ここまでくれば大丈夫」と安心して立ち止まるのではなく、更にその先にまで避難する、という事です。
絶対に忘れてはならない教授の教えの一つです。
今、被災地では二つの風と戦っているとのこと。
一つは「風評被害」、二つ目には「風化」
安全が確認されている福島県産の食品をおいしくいただき、風化させないために東日本大震災から得られた教訓を次世代につないでいく。松戸在住の私にできる復興支援です。
忘れまじ3・11!
写真は上から順に、12月31日の千葉日報新聞の記事、2012年5月に私が現地を訪ねた時の様子、2015年9月かさ上げ工事が行われている、このかさ上げ工事の時の看板、