市立病院の移転先として千駄堀が示され、その問題点解決のため業者に委託しての専門的な観点から検討が行われてきました。
6月25日の市立病院建設検討特別委員会にてその内容が示されました。
検討書の内容について説明します。
1.敷地
対象面積 約69,500㎡
病院敷地 約54,400㎡
道路など 約 5,300㎡
その他 約 8,600㎡
2.インフラ整備 → 整備可能
3.埋蔵文化財
確認調査 : 対象面積の概ね10%
確認調査期間 : 約10.5ヶ月
本調査 : 確認調査の結果による
4.緑地保全 → 極力保全する
5.雨水対策 → 整備可能
6.農地の転用許可 → 可能
7.開発許可 → 可能
8.ヘリポートの設置 → 可能
9.交通アクセス → 既存の松戸高校までのバスを延伸する
10.配置計画(図面参照)
本棟及び管理棟は送電線南側に配置し、駐車場を送電線の北側に配置。
将来の建て替えは北側の駐車場に配置する。
11.断面構造
1~4階 : 外来、手術、救命救急、放射線など
5~9階 : 病棟
屋上 : ヘリポート
12.工事期間
基本調査・道路計画・用地確保、・・・ 計 約1年
基本設計・実施設計、 ・・・ 計 約1年
建設工事、 ・・・ 計 約2年
開院前準備、 ・・・ 計 約3ヶ月
合計 約 4年3ヶ月
13.費用
①事業費総計 12,783,267,000円
(内訳)
用地費(4年間の借地料) 232,395,000円
建設費 11,707,200,000円
設計・監理委託費 455,672,000円
諸雑費 268,000,000円
埋蔵文化財調査 120,000,000円
②事業外経費 2,085,000,000円
(内訳)
医療機器費 1,680,000,000円
備品費 405,000,000円
道路整備費 655,000,000円
☆明らかになった問題点
1.用地費は借地で計算していたが、「購入」する場合と「借地」の場合では、30年後には購入した方が安くなることが判明した。
2.本棟の建設単価は「24万円/㎡」で算出しているが、以前「27万円/㎡」との議論があった。資金不足の心配あり。
基本的には、真っ向から反対する内容は無さそうです。
ただし、用地費で借地を前提としていたものが、結果的には購入する方が安くなると示されたことから、この点について議論が紛糾しそうです。
また、「事業費」に関して病院を建設するために必要な道路を「事業費外」としているなど、予算についての不透明さが残っています。
これらについて6月25日の委員会では議論しきれていません。
7月にも委員会が開催される予定です。
(ホームページの更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした)
本会議の一般質問5日目が終わりました。
有る会派では、あえて市民に誤解を与えかねない質問をして、そのイメージを植え付けようとしていることが感じられました。何とも、聞いていて不愉快な議会でした。
明日からは各委員会審議が予定されています。
注目の高い「市立病院建設検討特別委員会」は6月25日(月)13:30から開会されます。
昨夜の台風4号による松戸市内の被害は、倒木8本、この倒木による車の損傷1台だそうです。
人的被害がなかった事が何よりです。
市内での最大雨量は総雨量77.0mm(大金平消防署) 、時間最大24.0mm(小金署)でした。
これから降雨の多くなる時期になります。注意しましょう。
今日は台風が接近しています。注意してください。
22時過ぎから、気になるところの様子を見てきました。
幸いに、浸水しているところはありませんでした。
このまま被害が発生することなく、台風が通り過ぎてくれることを祈るばかりです。
右の写真は南花島付近です。路面いっぱいに広がっている水が左側にあるグレーチングより勢い良く流れ込んでいきます。この、グレーチングの排水溝は効果大です。
胡録台・岩瀬付近です。浸水被害が発生しやすいため、議会で何回も質問している地域です。幸いに浸水被害は発生していません。写真は雨粒が路面で跳ねている様子です。
稔台交番前の排水ポンプがあるグレーチング部分です。
ピット内には勢いよく水が流れ込んでいますが、路面にあふれてはいませんでした。
春木川の様子です。水位としてはまだ余裕があります。
台風が通り過ぎるまでには数時間かかります。
みなさん、厳重に注意してください。
被害が発生しませんように・・。
昨日(6月13日)より、6月定例議会が開会されました。
市長より10件の議案が提案されました。6月29日までの会期となります。
今日(6月14日)からは一般質問が始まり、公明党の織原議員が1番バッターとしてし、
私(伊東)は2番バッターとして登壇しました。
私の質問内容については下記の通りです。
1.水道について
(1)市内の水道の給水・配水の状況について
→ 市営水道と県営水道がありそれぞれの給水体制は次の通り
①市営水道の浄水場は「小金浄水場」「大金平浄水場」「常盤平浄水場」がり、原水は地下水を
汲み上げる分と、「北千葉浄水場」から入水する分がそれぞれ約半分ずつとなっている。
給水エリアは「小金浄水場」と「大金平浄水場」が小金地区(ほぼ国道6号線西側でJR武蔵野
線北側のエリア)、「常盤平浄水場」は常盤平団地を中心としたエリア。
②県営水道は「ちば野菊の里浄水場」と「栗山浄水場」があり、その給水範囲は「ちば野菊の里
浄水場」が国道6号線の西側でJR武蔵野線の南側、国道6号線の東側は「栗山浄水場」から
「松戸給水場」を経由して配水される。なお、串崎新田と六実の一部地域は「北千葉浄水場」か
ら「湘南給水場」を経由して配水されている。
(2)5月19日に松戸市内が断水しなかった理由
→ 浄水場や給水場にある配水池に貯留されていた水を減圧しながら送水したため。
(あと3時間取水停止が長引けば松戸市内でも断水が発生した)
(3)今後の対応について
→ 水道の水源は利根川系しかない。「北千葉浄水場」は高度処理導入のために工事中。
断水は絶対にないとは言えないので、各家庭で3日分の水の確保が大切。
(4)給水所の状況
→ 給水車を配置して対応した。他市においては自衛隊に応援要請したところもある。
2.市庁舎の耐震対策と非常用電源の確保について
→ 耐震対策と設備を一体として検討する。
3.矢切の渡しについて
バスが延伸され4月29日の矢切の渡しでは多くの方がおり賑わっていた。今後の対応について。
(1)バス停の表示がわかりにくい
→ 土手からでも分かるように検討していく
(2)屋台などの店舗が誘致できないか
→ 「やきり産直祭り」などを充実させていく
(3)市内パンフレットの配布ができないか
→ 矢切の渡し行きバス内や葛飾区内での配布を検討する。
(4)市の駐車場がわかりにくい
→ 表示方法について検討中。
4.県の東葛飾土木事務所から竹ヶ花交差点までの間にあるY字路交差点の改良はどうなるのか。
→ 歩道スペースを拡げ交差点を直角にし横断歩道の位置を変える。押しボタン信号機も設置する。
昼の休憩時に傍聴されていた方より「水道の件、分かり易かったよ。市水道が13%しかないため中々質問に出ないが大事なことだ」と、賞賛の声をいただきました。
水道のことは質問内容以外に自分で調べた事実関係についても述べさせていただき、聞いている方々が分かり易いように努めました。その結果の声をいただきうれしい限りです。
これからも市民の皆さんのために働いて参ります。
明日(6月15日)は一般質問2日目、公明党からは高橋議員が登壇します。
昨日(6月5日)、「北千葉浄水場」と「ちば野菊の里浄水場」の二カ所を視察してきました。
これは、5月17日~18日にかけて発生したホルムアルデヒド問題による水道水の混乱について、現状の把握や問題点の洗い出しなどを行うためです。
北千葉浄水場について
1.送水先(日量)
千葉県(県水道局)224,100m3/日
松戸市 15,700m3/日
野田市 45,600m3/日
柏市 104,300m3/日
我孫子市 36,600m3/日
習志野市 19,200m3/日
八千代市 32,200m3/日
ここで言う「松戸市」というのは、市営水道の浄水場に配水されている量です。
2.処理方法:凝集沈殿急速濾過方式
3.消毒設備:次亜塩素酸ナトリウム
4.受電設備:154KV2回線受電
5.自家用発電設備:4,000KVAガスタービンエンジン
6.貯留能力(配水池容量):40,000m3 → 約2時間分程度
7.高度処理の導入予定:平成26年度導入を目指して現在工事中
停電などの対応には受電設備を2回線にし、さらに非常用発電設備を設けているなど、その対応には万全を尽くしている、との印象を受けました。
高度処理設備についても現在工事中であり、その完成が待たれるところです。
今回のように原水に問題が生じた場合、取水停止と言う措置をとるしか無く、配水槽の容量も2時間程度の大きさしかないことから、取水停止後には2時間経過して配水槽がカラとなると、送水停止になってしまうとのことです。
北千葉浄水場では、あくまでも各事業者へ水道水を供給するのみでその先は事業者の責任となるようです。
要は、北千葉浄水場は水を作る「メーカー」、松戸市や県水道局はそれを仕入れて住民に提供する「小売業者」の様な関係です。
写真は1枚目が監視装置、2枚目が処理施設(一番奥のコンクリートが着水井)、3枚目は工事中の高度処理施設
1.処理能力(給水能力):60,000m3/日
2.処理方法:高度処理オゾン生物活性炭
3.消毒設備:次亜塩素酸ナトリウム
4.自家用発電設備:1,600KVAガスタービンエンジン
5.貯留能力(配水池容量):30,000m3 → 約12時間分程度
6.その他:太陽光発電設備57.8kw
高度処理では、オゾン生物活性炭を導入していることから、ホルムアルデヒドの原因物質がこの活性炭に吸着され、今回の問題に関しては影響を受けなかったようです。
ちば野菊の里浄水場の主な供給先は、現在廃止となっている元古ヶ崎浄水場の給水範囲です。また、一部を栗山浄水場へ送水しています。
栗山浄水場の能力は180,000m3/日であり、ちば野菊の里浄水場の能力60,000m3/日の3倍あります。
栗山浄水場が停止した場合の全面的なバックアップをちば野菊の里浄水場ですることが無理な事を改めて実感しました。
将来的には栗山浄水場の老朽化が著しいことからちば野菊の里浄水場を拡張し栗山浄水場の機能を移す計画があるそうです。しかしながらまだ具体化しておらず、その工事の実施時期について具体的な説明を受けることはできませんでした。
おそらく栗山浄水場の機能移転は何年も先のことになるのではないでしょうか。
私の住んでいる胡録台は主に栗山浄水場からの水のようです。高度処理されたおいしい水が自宅でいただけるのは当分先になりそうです。ただ、近年の水道水は以前のカルキ臭を感じることはなく美味しくなっている気がしています。
素人的な発想で、5月18日に松戸市が断水することがなかったのは、ちば野菊の里浄水場が松戸市内の給水を担っていたからだと思っていましたが、ちば野菊の里浄水場の能力はそれほど無いことが分かりました。
松戸市の市営浄水場に関して担当部署に問い合わせしたところ、「北千葉浄水場が停止するかもとの情報が入ったときに地下水のくみ上げを最大にして配水槽への貯留を満水にして切り抜けました。あと数時間北千葉浄水場が停止していれば市営水道のエリアでも断水が発生した可能性があります。」 との事でした。
今回のホルムアルデヒド問題では配水槽に貯めておいた水によりギリギリのところで松戸市は給水停止を回避できたというのが実情ではないでしょうか。
6月議会でもこの問題について取り上げる予定です。
写真は4枚目がちば野菊の里浄水場の着水井、5枚目が沈殿槽を出た水の様子、6枚目がオゾン発生装置、7枚目が配水ポンプ、です。
最後になりますが、ご案内いただいた北千葉浄水場の皆様、ちば野菊の里浄水場の皆様、とても丁寧なご説明・ご案内をいただき、本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。