5月10日に福島原発事故に伴う放射線対応として、
①松戸市でも独自の測定を行うこと、
②食の安全を確保すること、
③ガイドラインの策定をすること、
などを要望書として提出しましたが、この回答がきました。
以下、その概要を掲載します。
◇放射線量の測定について
・5月23日より測定開始、松戸市ホームページにて公表している。
◇給食等について
・千葉県にて食材の検査をしており、結果をホームページにて公表している。
(松戸新田ほうれん草について不検出であった)
◇児童・生徒等の屋外活動について
放射線測定の結果、高い数値が出た場合は基本的な屋外活動の中止、もしくは時間の制限を実施。
高い数値=1μSv/h
◇水道水
松戸市内は県営水道が中心。県では毎日放射線量を測定し公表している。市営水道(地下水使用)も1週間に1回の測定を実施。
◇公共施設の土壌について
・放射線量の測定値が高い数値が出た場合、土壌入れ替え等の対応策を検討する。
高い数値=1μSv/h
◇ガイドラインの策定について
・基準の裏付けとなる根拠が、国や研究機関、有識者によってまちまちであることから、現時点では困難である。
私個人としては、
1μSv/h×24時間×365日=8,760μSv/年=8.76mSv/年
です。
学説では、100mSvを超えると癌の発症率が0.5%上がり、これ以下の影響は不明である。とのことです。松戸市においては、問題ないのではないかと考えます。
5月29日付け読売新聞朝刊には、発がんリスクが掲載されていました。
これは日常生活を「1」とすると、何倍がんになりやすいかを表したものです。
1.00 日常生活
1.02 受動喫煙
1.06 野菜不足
1.08 100~200mSvの被爆
1.11~1.15 高塩分食品のとりすぎ
1.15~1.19 運動不足
1.22 肥満
1.29 やせすぎ
1.4 日本酒換算で毎日2~3合の飲酒、500~1000mSvの被爆
1.6 喫煙
喫煙すると、日常より1.6倍がんになりやすくなるとのことです。
この表の意味するところ、放射線以上に日常生活で気を付ける事がある・・、いや、松戸の放射線量では日常生活には影響ない、と解釈すべきではないでしょうか。
初めに「神田川上流雨水貯留池」です。
ここは、旭が丘第三公園の地下に設置された貯留池です。
松戸に神田川との名称があることに少しびっくりしました。
これは豪雨の時に街を浸水から守る重要な施設です。
残念ながら中に入ることはできませんでしたが、地上部で河川清流課の説明を受けました。
非常に重要な設備で、近年増えつつある、いわゆるゲリラ豪雨には一番有効な施設です。
特に問題なく稼働しているとのこと。安心しました。
この施設がしっかりと機能し、街を浸水から守ってくれることを期待しています。
続いて、「柳原排水機場」です。
この施設は、国分川流域の浸水被害を解消するために建設されました。
経緯を説明します。
松戸市内の春木川は、松飛台付近を始点として、河原塚を経由し国分川に流入します。国分川をさらに下ると市川市内に入り真間川に流入して東京湾に注ぐ河川です。
国分川や真間川流域は以前より浸水被害が頻発し暴れ川として有名でした。
これを解消するため、和名ヶ谷より分水してトンネルを経由し坂川と合流して江戸川に放水する事が計画され、その江戸川に設置されたのが柳原排水機場です。江戸川の水位が低いときには自然流下で江戸川に放水し、降雨などにより江戸川の水位が高くなった場合にはポンプにより排水するのです。
私たちの街を浸水被害から守ってくれる重要な施設をこの目で見て、その規模に驚くとともに、その施設を24時間維持管理していただいている職員の方々に感謝です。
写真上部は監視盤、下部は和名ヶ谷水門付近の分水施設です。
午後は「江戸川左岸終末処理場」を視察しました。
私の家から排出された下水は、下水管を通り市川市を経由して江戸川左岸終末処理場に着きます。ここで処理されて江戸川に放流されます。
お話によると、処理方法は標準活性汚泥法で、一部ではりんと窒素の除去を目的とした高度処理も行われているそうです。
日量処理水量は約30万トンで、このうち1/3は松戸市からの汚水です。
場内が広く、また処理施設がものすごく広いことにびっくりしました。上部はテニスコートや野球場となっており地域の方の憩いの場となっています。
地震の影響はほとんどなく、施設は安定して運転しているそうです。
地震により液状化が発生し、下水管の損傷が著しいとの報道をよく目にしますが、飲むまでの上水が大事なのは勿論のこと、流す方の下水も機能しないとトイレを使用することができません。
この終末処理場がいつまでも安定して運転してもらうことを願ってやみません。
その陰には職員の方々が24時間体制で常に働いてくれていることを忘れるわけにはいきません。
写真は反応槽内の汚水です。
汚水と汚泥が空気により攪拌されている様子がわかります。思ったほど臭気はなく衛生的な感じがしました。
午後は午前中とは違って晴天となり、処理場の木々の緑が深くなっていくのを感じました。
私たちの汚した水がここできれいにされて江戸川に戻ることになんかうれしくなってきました。
浸水から街を守ってくれる施設と汚れた排水をきれいにしてくれる施設を視察して、この天気のように清々しい気持ちで議員団一同、処理場を後にしました。
最後になりますが、貯留池をご案内いただいた松戸市河川清流課の皆様、排水機場をご案内いただいた千葉県東葛飾土木事務所の皆様、江戸川左岸終末処理場の所長さんを初めとした職員の皆様、お忙しい中ご案内いただき、お世話になりました。また本当にありがとうございました。今後の議員活動にしっかりと役立てていく所存です。
高橋議員、織原議員、諸角議員、矢部議員、石川議員、伊東議員
生屎尿や浄化槽汚泥の受け入れ施設から、処理施設、汚泥処理施設などを見てきました。
100KL/日の処理施設が3系統あったものが、現在は2系統とし、通常は1系統を使用して、もう1系統は整備しているとのことでした。
3月11日の地震の影響は全くなく、通常通り稼働しているそうです。
土木躯体に問題がないのであれば、まだまだ使用可能であり、とても安心することができました。
下水道は年々普及していくのでしょうが、くみ取りと浄化槽がある限り、この施設はなくならないのかと思います。
屎尿受け入れ口 処理施設上部
清水所長をはじめ、ご案内をいただいた職員の皆様、お忙しいにもかかわらず、ご丁寧な説明とご案内をいただき本当にありがとうございました。
寒風台小学校に設置されている、太陽光発電設備を視察してきました。
パネルの大きさや設備費用など、とても参考となりました。
蓄電設備がないため、太陽光発電による電力を夜間に使用することはできず、すぐに災害用に応用することは厳しいと感じました。
また、10kwhの発電能力ですが、本日は曇っていたため4.4kwhの発電量でした。
以前私が勤務していた東京の下水処理施設では電力貯蔵設備があり、夜間の電力を貯蔵して昼間に使用して、ピーク時(13時~16時)の買電電力をカットしていました。この設備は特殊で、危険物などの資格が必要であり、また設備費用はとても高額でした。
寒風台小の太陽光発電を見ながらこの電力貯蔵設備の事が頭をよぎりましたが、残念ながら現実的ではないと思いました。