バックナンバー 2024年 11月 9日

政治学でいう連合政治とは?

昨日のブログで連合政治とは、一党支配で生まれるような完全な勝利ではなく、全てを失う完全な敗者をつくらない政治。いってみれば、すべての国民に欲求不満を残すことになりますが、全ての国民に満足感を与えるということを記載しました。

つまり連合政治によって強権的な政治ではなく、それぞれ譲り合いの精神が求められる。デモクラシーを体現しているともいえます。

連合政治を体系的に分類すると…

では、より安定した連合政治を行うために、その類型を分類して考察する必要があります。
主な分類は議会のなかでの規模で分けます。
すると次のようになります。

最大規模連合政権

●最小勝利連合政権


●過小規模連合政権


最大規模連合政権とは…


最大規模連合政権とは戦時中など緊急時に組まれる政権のことをいいます。

最小勝利連合政権とは…


最小勝利連合政権についてはさらに分類されます。

多党化するなかで、複数の政党の組み合わせが考えられます。
より安定した連合政権を求めるのであれば必要最小限の多数を追求する必要があります。

そのための目安として

①最小規模連合

②最低数政党連合


③最小距離連合


となるわけです。それぞれ説明します。

最小規模連合


最小規模連合は、過半数に最も近い最少の議席数を確保するように連合を組むことです。
この場合、連合に加わる政党の数を問いません。

議席数への関心が先となり政策協議について問題になりがちといわれています。


②最低数政党連合


最低数政党連合は政党数をなるべく少なくしつつ過半数を確保します。
この場合、連合した際の交渉や連合政権の維持が容易になることが考えられます。

その一方で、政党数の関心が先となり政策協議が問題となります。

③最小距離連合


最小距離連合では、最小限の多数を要求する最小勝利連合の理論に、政策が隣接する政党との連合を掛け合わせた理論になります。

どの連合が好ましいでしょうか?


もっとも多様化した社会のなかにあっては、どの政策を主軸にするかでその組み合わせは変化していきます。

ぞれぞれの理論から、どのような連合政治が好ましいでしょうか?

私としては、政策を主軸とした組み合わせも期待できる最小距離連合が好ましいと考えます。

今日現在ではいえば自公と他の政党をかけあわせた連合政治か、それとも立民を中心とする連合政治かといえます。

仮に立民を中心とする連合政治であれば最小規模連合となり、政策協議についてはその意見に幅がありすぎてまとまるとはとうてい思えません。

いずれにしてもそれぞれの政党にとって一致する点の選択と協力が必要であり、相違点を排除することは極力避けたいところです。

だからこそ政策距離はできる限り狭く、なおかつ政党数をより少なくすることが安定した連合政権を作ることになるといえるでしょう。

現在は過小規模連合政権


そして現在は自公で過半数をとれていないため、過小規模連合政権の状態となります。
まったなしの政治課題に対し、閣外での協力を得なければ予算も法律も通ることがありません。

各党それぞれ考えがあるようですが、政局を優先するのではなく、大局観にたった政治を望むものであります。