責任
それは今から丁度100年前の1922年1月19日。
降り出した雪はその勢いを増していた。
郵便を待っている人がいる。そう言って同僚が止めるのを振り切り、釧路局から昆布森へ向けて歩き出した。
しかし、宿徳内辺りまで来て吹雪はより一層強まり、腰まである雪を掻きながら進んだがもう体力の限界に達した。
着ていたマントで持っていた郵便物を包み帯でしっかりと結び雪に埋め、持っていた杖(竹の棒)に手拭いを巻き付け目印として自らは近くの集落を目指した。
しかし、吹雪のため100mほど進んだところで力尽き帰らぬ身となる。
アイヌ逓送人吉良平治郎その人である。
古くは教科書でも紹介されるほどの人であったが、近年はあまりその名を聞くこともない。
郵便物を濡らしてはいけないという責任感が吉良平治郎の名を後世に残した。
その殉職の場所の近くの小高い丘に、故吉良平治郎殉職の碑がある。
釧路町では殉職から100年の節目として、記念碑への案内看板や駐車場の整備、そして吉良平治郎のアニメ制作を行っているということで、春にはそのアニメも観ることが出来そうだ。
釧路市はこの100年の節目に何か考えているのだろうか?・・・・











