湿原の持つ力
午後から釧路市連合町内会主催の地区連会長懇談会に出席。
町内会を取り巻く環境は非常に厳しく、地域の活性化をどう進めて行けばよいか?など様々意見交換が行われました。
私も町内会長をやっていますので、皆さんの悩みはよくわかります。特効薬はありませんので、とにかく活発に活動をしていくしかないと思います。
それぞれの地域にあった形の事業展開を進めるしかありませんね。
その後、釧路公立大学地域経済セミナーに参加。
「巨大な炭素貯蔵庫である泥炭湿原の重要性」と題し、北海道大学大学院脳学院教授の平野高司氏を講師に講演会が行われました。
1時間以上に及ぶ講演でしたのですべてはかけませんが、釧路湿原については年間4.5万トンのCO2を吸収しているそうで、釧路市の年間CO2排出量の約3%を吸収しているとのこと。
これだけの数字を見ると吸収源としてはそれほど大きくありませんが、炭素貯留量を見ると釧路市の年間CO2排出量の27.6倍CO2をため込んでいます。
泥炭1cmで釧路市の年間排出量の32%。
つまり、釧路湿原やその周辺の湿原が掘られたりすると、ものすごい量のCO2が排出されてしまう事になります。
化石燃料で発電する火力発電におけるCO2削減のため、自然再生エネルギーを活用するのはいいのですが、釧路市内の市街化調整区域などの湿原で太陽光発電施設設置のために湿原を掘り起こしたり、明渠排水路を掘って地下水位を下げて乾燥化させることはCO2を排出することになってしまいます。
ゼロカーボンを目指すうえでも、このようなことがあってはなりませんね。
数字的な部分も含め調査を進めようと思います。