ParkーPFI
これまでも議会の中でparkPFIについて提案をしてきました。
民間活力を公園の運営にも活用するこの取り組みは、今では全国に広がっています。
今日は岐阜県各務原市の学びの森官民連携型賑わい拠点創出事業について、KAKAMIGAHARA PARK BRIDGEにお邪魔してお話を伺いました。
当地は福祉センター臨時駐車場の敷地。
ここを利用して、既存の公園の賑わいを拡大させ、周辺地域、商店街を巻き込んで賑わいを創出しようとする試み。
常設の「マーケット日和」を常設にとのプロセスで民間のノウハウや資金で事業展開。地元の木材を使った木造店舗で、事業者は木育施設の運営を行う県内企業が運営し、地域と連携しながら、様々なイベントも行い集客しています。
また隣接する既存公園の学びの森と各務原市民公園、さらにそれに続く商店街エリアまでウォーカブル推進事業も進めています。こちらはまだ始まったばかりで、その効果はこれからとのこと。
同施設敷地面積は0.23ヘクタール。
ここに公衆トイレとパークビレッジの建物があり、民間事業者が管理運営してます。
市は総事業費のうち4,000万円を補助。この4000万のうち2000万円は国の交付金で賄われ、事業開始後は公衆トイレの上下水道料金とトイレットペーパーなどを市が負担している他は、施設運営などへの補助はありません。
事業者は固定資産税のほか、土地の利用料金を年間230万円(20年契約)市に支払うことから、市はこれまでの駐車場管理費もかからないばかりか、毎年収入増となります。
施設は子ども向けの室内遊戯施設で、近隣の大都市圏からの利用が多く、年間6万人を超えます。
大人1人600円、子どもも3歳以上は600円ですが、月間パスは1200円なのでそちらの利用がお得になってます。
県内の木育を推進する企業が手を挙げて進んだ事業で、実証実験の中で得たアンケートに沿った形で施設が出来上がり、利用者のニーズに合った施設となっています。
各務原市の人口は約14万人で釧路市とあまり差はないものの、古くは中山道の宿場町として栄えた歴史のあるマチ。
そして今は近くの岐阜市や名古屋市のベッドタウンにもなっており、航空自衛隊の基地を有し、工業都市としても知られてます。
街づくりの政策にパークシティ(公園都市)が挙げられており、公園を中心に街づくりが進められてきました。
人の集まる既存の公園を利活用したこのような取り組みは、地方都市の街づくりにマッチするのではないでしょうか。
釧路の大規模運動公園や柳町公園、春採公園、鳥取10号公園などの都市公園などで、民間事業者のノウハウを活用したパークPFIの可能性を探りたいと思います。
大変勉強になりました。