近年、乱立する大規模太陽光発電施設。
最近は送電網の関係からか、高圧電線のある付近に特に集中し始めています。
釧路地域は国内最大の釧路湿原国立公園や阿寒摩周国立公園を有し、たぐいまれな自然環境の中で私たちは生活をしています。
長年見慣れてきた湿原風景が無機質なソーラーパネルで埋め尽くされていくことに、不安と憤りを感じている一人です。
自然再生エネルギーのすべてを否定しているわけではありません。場所をわきまえていただきたいだけです。
この大自然には多くの動植物が生息しており、タンチョウやチュウヒ、オジロワシをはじめ貴重な鳥類、絶滅が危惧されているキタサンショウウオや幻の魚と呼ばれるイトウも生息しています。
下の写真が公開されている希少種マップです。
キタサンショウウオについてはまだまだ私たちの生活エリアに近いところに生息していることを考えても、この釧路湿原国立公園周辺はできる限り触らずに保全しておくことが望まれます。
釧路湿原は二酸化炭素を吸収し貯留する機能があります。その炭素貯留量は釧路市の約9万5千世帯の約82年分ともいわれています。
その湿原を掘り起こしてしまえば、貯めていた二酸化炭素を放出していきます。
地球温暖化ガスの排出を抑えるために進めているソーラー発電によって大量の二酸化炭素を放出することになってしまえば何にもなりません。
ゼロカーボンを目指すうえでも、釧路湿原国立公園ばかりではなく、その周辺(市街化調整区域)の湿原の保全も求められます。
本当にこのままでは釧路の釧路らしい風景が失われるばかりか、ゼロカーボンの達成も難しくなるでしょう。
森林を伐採や湿原を掘り起こしての自然再生エネルギーは全く受け入れられません。
5月11日(土)に下記のイベントがあります。お時間ある方はぜひご参加ください。