大楽毛(おたのしけ)という地名はアイヌ語で砂浜の真ん中という意味で、その昔は今の釧路川の河口から西側はずっと砂浜でしたので、アイヌ人はそう名付けたのでしょうね。
今では港湾整備と海岸浸食のため、阿寒川河口までは自然海岸線(砂浜)はなくなりました。
そのような中でも阿寒川河口から西側、白糠町庶路にかけてはまだ自然海岸線が残されており、特に道の駅恋問館付近の砂浜はそのロケーションも良く人気スポットです。
この日は大楽毛の水産団地付近の植生を調査いたしました。
以前は大楽毛地域の町内会の皆さん、釧路自然保護協会、釧路西高等学校(閉校後は鶴野支援学校が)などがハマナスの群落を復元させるため、種を採取し苗を育て現地に植える。という作業を繰り返していました。
しかしながら、高波による大量の砂の打ち上げにより全滅(;’∀’)
場所を移動しましたが、またもや高波のため砂に埋没となり、残念ながら事業は中止となりました。
そのような場所でも少しずつ植生が戻りつつあり、現地を調査しました。
写真では奥の方に濃い緑色をしているのがハマナスです。
手間に植えたものは全滅な感じ(;’∀’)
しかし別な場所を見てみると、イネ科の草に埋もれて健気にハマナスが花を咲かせていました。
そしてよく見るとすずらんも発見。
植生が戻りつつある感じですね。すずらんも増えてほしいです。
そして、こちらが中々見る事のないハマハコベの群落。
この辺りではこの群落だけです。勢力拡大してほしいですね。
海岸線は少しずつ浸食されつつあり、今後も定期的に現地を確認していきたいと思います。
残された自然海岸線を守りたいですね。