森林保全
今日は私が会長を務めます釧路市議会林業林産業活性化議員連盟の「森林を見る会」を開催いたしました。
視察場所は阿寒湖温泉の前田一歩園財団所有管理の森林で、一般の方は入っていけない林道を進み、自然林の復元(更新)やエゾシカ食害の被害状況などについて現地を見ながらお話を伺いました。
まずは3092班にて天然生林と地熱、巨木、エゾシカ被害の様子を視察しました。
さすがに日本一のきれいな空気の阿寒湖。
森林の香りが体を包み込み、マスクを取って深呼吸すると本当に気持ちよかったです。
木材販売などが主の林産業では切って植えて切って植えてを繰り返しますが、こちらは自然林に人が少しだけ手を加えて自然の状態を長く保ちます。
ですから、エゾシカに食べられて枯れた木や、太い木に巻き付いたツルなどもそのままにしておきますし、倒れた木もそのままです。
それらは時間が経過すると新しい生命の宿として生まれ変わります。
エゾシカの食害は驚くほど大きな影響を及ぼしています。
特に好んで食べる樹木がオヒョウやニレ。
ニレの食害は約14万本の1/4にあたる約9万5千本。
このままでは阿寒湖のニレの木が全て死んでしまうぐらいの被害です。
そこで狩猟による駆除や近年は囲い罠による捕獲を行っています。
とらえたエゾシカは阿寒町の養鹿場に送られ、食肉加工され流通いたします。
普段見ることのできない現場を見せていただき非常に有意義な視察となりました。
また後日詳細と書きたいと思います。