11月10日の阿寒川増水による避難指示発令で各避難所を回ってちょっと違和感を感じたのは、避難所運営側(市職員)と避難者(市民)がお世話する側とされる側にキッパリと分かれていたことです。
確かに避難者は危険が迫る中で避難されてきてまして、市職員は仕事で避難所を運営している状況下では致しかたないことでしょう。
今回の避難指示は阿寒川の氾濫危険という極めて地域限定の避難指示で、多くの市民はいつもと変わらぬ平常の生活をされていました。
これがもし大地震や大津波警報などですと全く違う状況になると思いますが、どんな状況でも災害時は避難所を運営しなければならないことから考えると、今回のような地域限定の避難指示であっても、避難者である市民がある一定程度運営に参画する仕組みが必要でしょう。
必ずしも市の職員がいて運営されるとは限りませんので。
という事でお隣の釧路町役場を訪問し、避難所開設キットを見せて頂きました。
釧路町では誰でも避難所を開設できるよう、避難所開設キットを各避難所に備え付けています。
まずは避難所入り口付近に目立つように置いてあるのがこちら。
このケースに避難所開設キットがどこにあるのか?など必要避難所図面などが入っています。
それを元に資機材が置かれているところから取り出し避難所開設の準備にかかります。
順序良く読んでいくと避難所を開設することが出来ます。
非常に丁寧に書かれていてわかりやすいです。
避難所での生活が長期にわたりそうになると次のファイルを開いて準備を進める。
こういう準備が行われいて、今後は地域で避難所開設の訓練なども行いたいとの事でした。
災害はいつ起こるかわかりませんし、どんな災害が起こるかもわかりません。
万全に準備は進めますが「これで十分」もないでしょう。
日頃からの準備と訓練。これしかありませんね。
風雨が非常に強く警報も出ている釧路地方。
災害への警戒を怠らず・・・