汚染水と処理水
復興が進む福島。
その福島復興に欠かせないのが福島第一原子力発電所の廃炉と大量にタンクに貯められたALPS処理水の処理です。
復興副大臣の横山信一参議院議員が土曜日に行われた公明党の北海道の会議でそのALPS処理水について説明されたようで、私は出席していないので直接話は聞けませんでしたが、その資料と復興庁のホームページからの情報をもとに、何がどうなっているのかをまずは自分自身学ばないといけないという事で勉強中です。
ニュースをみても新聞をみても「汚染水」という表現が多く使われているように思います。
一方、国は「処理水」という言葉をつかっています。
この「汚染水」と「処理水」または「汚染処理水」などと表記される「水」についてまずはその違いは何か?というところからでしょうあか。
情報ソースは全て復興庁のホームページからとなります。
2011年の東日本大震災で被災した福島第一原発で原子炉の中で溶けて固まった燃料(燃料デブリ)を冷やすために水が入れられています。
もちろん漏れないように管理されています。
この水が「汚染水」と呼ばれるもの。
この汚染水を多核種除去設備(ALPS)で処理し、これにより62種類の放射性物質を取り除きます。これがALPS(アルプス)処理水で「処理水」と呼ばれるものです。
2013年以降は汚染水は全てこのALPSで処理されてタンクに貯められています。
このALPS処理水には、処理したといっても取り除けない物質がありそれが「トリチウム」という放射性物質です。
トリチウムについてはまた別な時に書きますが、これが汚染水と処理水の違いです。
それでこの処理水の放射線の基準ですがこれには二つの基準があります。
①タンクに貯蔵した状態で原発敷地の境界での放射線量の基準
②環境へ処分する際の基準
となり、今タンクの中のALPS処理水の7割が①で、そのまま海洋放流はできません。
なので、WHOが定める飲料水のトリチウムの基準値、10.000ベクレル/1リットルの1/7まで希釈して海洋に放出させようという事です。
全てのALPS処理水を1年間で海洋放出した場合の海水のトリチウム含有は水道水並みの数値となるとの事。
詳しくはぜひこちらをご覧ください。→復興庁HP
こうやって少し学ぶと新聞やニュースなどで言われていることとの違いが浮き彫りになりますね。
1次ソースからしっかり学びたいものです。
一日も早い福島の復興が望まれます。
この辺いないかな?と探しましたが今日はキタサンショウウオの発見に至らず・・・