ネット中傷対策(公明新聞2021年5月24日付記事より)
ネット中傷対策
2021/05/24 公明新聞 6面
■(ポイント)裁判手続きを簡略化/発信者の特定しやすく
インターネット上の誹謗中傷・ 人権侵害対策を強化するための改正プロバイダー(接続業者) 責任制限法が4月21日成立しました。
改正法の最大の柱は、SNS(会員制交流サイト) などに投稿した発信者を速やかに特定して責任を問えるよう、 情報開示に必要な裁判手続きを簡略化したことです。
被害者が発信者に対して損害賠償請求をするには、 発信者を特定する必要があります。しかし、現在の制度では、 通信記録を持つSNS運営会社と、 氏名や住所などを把握する通信事業者に対して、 別々に裁判手続きを行わなければならない場合が多くあります。 特定には1年以上かかることもあり、被害者の負担は大きいです。
そこで、改正法では従来よりも簡易な裁判手続きを創設。 被害者の申し立てを受け、 裁判所がSNS運営会社と通信事業者へ同時に開示を命令できるよ うにすることで、 1回の手続きで氏名などが開示されるようになり、 期間も大幅に短縮される見通しです。
■(公明の訴え)
公明党はネット中傷対策の強化へ、 今回の法改正をリードしました。
昨年5月に「インターネット上の誹謗中傷・ 人権侵害等の対策検討プロジェクトチーム」(座長= 国重徹衆院議員)を設置。 被害者側の代理人である弁護士などとの意見交換を精力的に行い、 6月には政府へ、裁判手続きの簡素化・ 迅速化などを提言しました。
この提言では主に、被害者保護の観点から、投稿の削除や非表示、 アカウントの停止などが適切かつ迅速に行われるよう、 事業者の自主的な取り組みの向上と法制化を要請しました。
国重座長は「正当な表現は守りつつ、誹謗中傷・ 人権侵害が適切に抑止されるよう、制度全体の見直しが必要だ」 と強調していました。

