これまで、高齢者向け優良賃貸住宅の整備や、居住支援協議会の整備、展開、充実などを江東区議会で、

 

2013.10.04 : 平成25年 決算審査特別委員会

2012.09.20 : 平成24年 第3回定例会

2012.03.01 : 平成24年 予算審査特別委員会

2010.09.29 : 平成22年 第3回定例会

2009.02.25 : 平成21年 第1回定例会

5度にわたり訴えてきていますが、

 

この6月から民間事業者が、江東区に良質なサービス付き高齢者住宅をオープンすることになりましたので先週19日(月)に視察をさせて頂きました。

 

高齢化が急速に進む中で、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増加しており、介護・医療と連携して高齢者を支援するサービスを提供する住宅を確保することが極めて重要である一方、サービス付きの住宅の供給は、欧米各国に比べて立ち後れているのが現状(国土交通省HPより)です。

高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)制度から、2011年10月にサービス付き高齢者住宅(※以下、サ高住と呼びます)の登録制度へと変わりました。

 

この制度は、原則25㎡以上の床面積、便所・洗面設備等の設置、バリアフリーの住宅で、サービスは少なくとも安否確認・生活相談サービスを提供すること、契約は高齢者の居住の安定が図られた契約であることなどが登録の基準となっています。

 

サ高住「Cアミーユ木場公園」は、大変にきれいで緑あふれる都立木場公園に隣接した清潔なマンションでした。自由な環境の中で通常の賃貸マンション同様に生活ができます。この福祉施設同様の安全性が整備されています。

 

 

バリアフリー、各所の手すり、ベッドやバス・トイレの緊急呼び出し装置、キッチン・エアコンも全室装備で25平米の単身居室です。(ご夫婦で二部屋借りてリビング・寝室と分けての生活も可能なようです。)

 

マンション2階には、一日3食毎日利用できる食堂も設置されていて、また介護用入浴機器もあり24時間スタッフが在住しています。

食事を通じた安否確認が可能で、1階にはケアマネージャー在住の介護施設が併設されています。

 

他の地域で実績もある同マンションは、自立から要介護5までの幅広い方々に利用されていて、例えば、介護保険をまったく利用しないでも問題なく日常生活を送れている要介護2の方もいらっしゃるようです。

 

入居金の必要はない賃貸借契約なので利用しやすいですが、月額利用料は16万3,400円(一食から利用できる食堂での食費[一日あたり1,404円]と、介護保険利用料は別途必要です)かかります。

厚生年金を受給されている方、預貯金など資産がある方、親族からのサポートがある方等でないと長期の居住は難しいかもしれません。

 

とても人気があるようです。江東区でもこの様なサ高住ができたことはとても喜ばしいことであり、大きな前進の一歩であると感じています。

 

費用負担の軽減に向けては、高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)の家賃低廉化補助を継続して行っている自治体は東京特別区で11区あります。品川区ではサ高住宅に家賃低廉化補助が行っています。

 

 

さて、先週土曜日の24日、和光市(人口7万人)における地域包括ケアシステムの実践を伺いましたが、和光市方式と呼ばれる全国先進の取り組みが、市、関係者団体・組織の温度差のない連携と情報共有が構築されており、特養やサ高住等の施設・地域密着サービス・在宅で持続可能に発展的に展開されています。

 

江東区でも日常正活圏での調査を行い、サ高住のニーズやその必要数を綿密に把握し、家賃低廉化補助の導入へと進んでいけたら良いと考えています。

 

 

※参考として、

年次は異なりますが、私が見てきた代表的な事例を3点ご紹介します。

2009年2月に品川区の「ヘルスケアタウンにしおおい」を竣工式直後に視察しました。そこは、単身用が36戸、2人用が6戸の合わせて42戸になる高齢者専用優良賃貸住宅(現・サ高住)として整備されました。廃校の小学校を改修してつくられ、地域住民の要望を踏まえて、子育て支援と高齢者介護、福祉ニーズへの対応を中心に、地域住民の活動交流支援や防災機能が維持、強化されています。

入居者には安否確認や緊急通報、生活相談の基本サービスのほか、生活支援、食事、介護サービスもついています。

入居者にかかる負担は、例えば単身住居の場合、国の補助に加えて品川区が5万円補助することになっており、サービスや食事を全部含んで約15万円ほどで済みます。品川区民限定となっていることでほかからは入居できません。

南向きで明るいテラスの前の旧校庭で、野球の練習をしているたくさんのこどもたちが印象的でした。

 

 

また2010年には、オープンして2年半の大阪府吹田市にある高優賃、竜ケ池ハウスを視察してきました。ここは介護老人福祉施設と合築されて居住の安定が図られています。マンションのような同施設は待機者も多い人気の住まいとなっていました。

区分支給限度基準額に比するサービス利用の割合が、在宅生活者での4割に対し、竜ヶ池ハウスでは9割に達しており、合築効果により介護が機能しています。驚くべきことに1人の費用負担は、1カ月、30日間、3食を含めて平均10万8,000円、区分支給限度基準額の介護サービス利用料約2万円を入れても13万円ほどで利用できました。

 

 

そして、2012年5月に視察した鹿児島県日置市にある「ふきあげタウン」は、小規模多機能ホーム、グループホーム、高優賃(サ高住)がある高齢者多機能福祉施設です。高優賃(サ高住)は、低所得者でも安心して入居できる医療・介護・生活支援サービスを整えており建物の隅々まで清潔で近代的で、終の棲家として安心して生活が出来る素晴らしいところでした。

 

驚くべきことは、独自の家賃減免制度が設けられており、生活保護受給者や年金だけに頼る所得の低い方々でも入居が可能であり、実際に多くの方が入居されていました。この制度は、運営医療法人とは別の地域の有力者、学識経験者、民生委員の方々などによる第三者機関の審査により入居の可否が決定されるという公平な仕組みのもとで成り立っており、市や県の公費負担は一切ありません。

入居一時金はゼロであり、介護保険料の個人負担分を除き、家賃・食費・高熱水費・管理費等すべて含めて、基準月額は9万6千円。家賃減免制度の適用で生活保護の方が7万2千円に、現状でそれ以上に苦しい国民年金基礎額の方は4万8千円で生活ができ、お小遣いも生まれていました。

入居者の方々の明るい笑顔と、本当に楽しそうに生活している姿が感動的でした。

この施設が存在し成功している理由は、運営する主体の経営努力・社会に対する貢献奉仕の情熱、地域や市や県のバックアップによるものでした。

大いに参考にして、江東区においても設置可能となるように研究検討を進めていかなければならないと思っています。

 

 

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