1月24日(金)☁0.5℃/ー6℃
- 千歳市こども福祉部 こども政策課、こども家庭課
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研修後の総合所感
- 千歳市は、市民の平均年齢が42.9歳と北海道で一番若く、人口増加率は市部で第一位(2.2%)市内には陸上自衛隊2駐屯地、航空自衛隊1基地が所在し、各部隊に配属されている自衛隊員とその家族、OBを含めると人口の約3割を占めます。5つのコンセプトを柱に、「子どもの健やかな成長」14事業、「子育て世代の移住・定住促進」10事業、「女性の妊娠・出産・就業の支援」12事業、「住民のワーク・ライフ・バランスの向上」7事業、「家庭や地域での子育ての力の向上」11事業など、54の事業を展開している。人口は9.6万人で「10万人のまちづくり」を目指し、「子育てするなら、千歳市」をキャッチフレーズに、妊娠・出産から子育てまでの切れ目のない支援を実施し、「子育てするなら千歳市」を実現するための多彩な事業が、効果的・きめ細かく行われていました。
- 「長期休業期間のみ利用する学童クラブ」
- 学童クラブは通年での利用を基本としていますが、小学校の長期休業期間のみの利用を希望される方の登録を受け付けます。市内の全学童クラブ(17か所)
開設時間 学校休業日 午前8時から午後6時30分まで
※日曜日、祝日、年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)は休み
- 「ちとせ子育てコンシェルジュ」
- 子育てママやパパの不安や悩みに耳を傾けながら、こども園や幼稚園などの情報をはじめ、妊娠、出産、子育てに関するサービスを案内しています。子育ての悩みや不安を聴いてもらいたい方も大歓迎!
- 「イクボス宣言の普及啓発」
- 各部局の長がオリジナルのイクボス宣言文を作成し、イクボス宣言を行いました。 それぞれの部局において、業務内容や組織体制に違いのある中、部局長は個々の状況に合わせてマネジメントを工夫し、イクボスを目指すため、部局長に異動がある場合には、それぞれの部局の事情に合った宣言文を作成しイクボスの取り組みを進めています。
- 「子育て特典カードの拡充」
- ちとせ子育て特典カードは、妊娠中の方・中学生以下の子どもがいる世帯に特典カードを配布し、子どもと一緒に買い物や施設などを利用する際に、特典カードを提示することで、協賛店から様々なサービスを受けられる子育て家庭を支援する取組です。
- 「子ども食堂応援事業」
- こども食堂の周知とともに、意見交換をする場所と機会を行政が提供し応援しています。
- 「転入親子ウェルカム交流ツアー」
- 千歳の街並みや市の子育て支援事業に触れながら 、親同士が知り合うきっかけとなり、子育てって楽しい!と実感してもらえるように、千歳市に転入してきたばかりの、 小さなお子さんと保護者の方を対象としたバスツアーです。
- とても興味深く、参考になりました。
- また、千歳市子ども家庭総合支援拠点の設置に向けた体制強化として、「こども支援コーディネーター」(第一種非常勤職員)を平成29年4月に新設⇒現在の職名は「専門官」とし、これは国庫補助金(児童虐待防止対策等支援事業)を活用しポストを創設するもので、児童虐待対応のエキスパートとして児童相談所の元所長を招へいし、ケースへの助言、関係機関との調整、職員の指導などに協力してもらうもの。
1月23日(木)☀/3℃/-2℃
- 札幌市子ども未来局 子ども育成部 子どものくらし支援担当課
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研修後の総合所感
約10年ほど前から子どもの貧困が社会問題として取り上げられ、国においても実態調査や対策を推進する法律が整備されてきた。この間、自治体においては、県・政令市を中心に「子どもの貧困対策計画」が策定され、民間では「子ども食堂」に代表される取組みが広がりました。令和元年11月法改正では、市町村にも計画策定を促す方針が盛り込まれています(努力義務)
- 北海道においては平成27年12月に、札幌市においては、平成28年に子ども・若者生活実態調査を行い、結果を分析し、貧困対策計画(平成30年~34年)を策定し、併せて子どもの貧困対策を専門に担当する部署を新設(子どものくらし支援担当課:課長 小野寺美佳氏)している。
- さらに、「子どものくらし支援コーディネート事業」(平成30年8月~)をスタートし地域を巡回しながら、困難を抱えている子どもや家庭を早期に把握し支援につなげている。令和元年8月以降は5名体制で全10区をカバーしている。
- 平成30年8月1日から平成31年3月31日までの8か月間で374件の相談を受理しているが、①実態把握の難しさ②支援を必要としている方へ必要な情報提供③地域との連携などが支援から見えてくる課題という。
- 群馬県においては平成28年3月に貧困対策計画を策定しているが、県内35市町村ではいずれも策定は進んでいない。群馬県を代表する中核市・高崎として、計画をどのように捉え、策定するかどうか、まずは先進地を学ばせて頂きました。
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子どもの貧困とは・・・
- ・絶対的貧困(衣食住)、相対的貧困(生活・就学・就労など)
- ・家計に余裕がなく、病院にかかれない
- ・栄養のバランスのとれた食事は、1日の中で給食しかない。
- ・家の学習環境が整わず、勉強の習慣が身につかない。
- ・部活動や習い事をやりたいのに、お金がかかるからできない。
- ・お金の心配があって、進学できない。その結果、希望する仕事につけない。など
- ・大人が抱える困難と深くつながっている。
- ・さまざまな要因が重なって起きる
- ・外から見えにくい
- ・経済的な問題にとどまらない。
- ・連鎖
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子どもの貧困率の推移
- ・17歳以下の子どものうち、平均的な所得の半分を下回る家庭で暮らす子どもの割合
- ・平成24年 16.3%(6人に1人) 平成27年13.9%(7人に1人)
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子どもの貧困対策の推進に関する法律
- ・子どもの「将来」だけでなく「現在」の生活等に向けても貧困対策を総合的に推進することを規定
・子どもの最善の利益が優先考慮されること。
・市町村による貧困対策計画の策定(努力義務)
・令和元年11月29日閣議決定
新たな「子どもの貧困対策に関する大綱」が策定
(妊娠・出産期から社会的自立までの切れ目のない支援、高校中退予防や中退後の支援の充実)
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札幌市子ども・若者生活実態調査(H28)の結果から
- ■家計の状況が「ぎりぎり」または「赤字」と回答した世帯が6割
世帯の経済状況が、健康・食事・教育資金の準備状況などに影響を与えている - ■困難を抱えていると考えられる世帯ほど
- 子どもや保護者自身の悩みについて相談する人がいない。子育てに関する制度やサービス、相談窓口を知らないなど社会的孤立の傾向に。
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札幌市の子どもの貧困対策について
- 平成30年3月「札幌市子どもの貧困対策計画」策定(平成30年~平成34年)
子どもがその生まれ育った環境などに左右されることなく、毎日を安心して過ごしながら、夢と希望をもって成長していくことができる社会の実現を目指す。
⇒相談支援体制の充実(特に推進すべき取組み)=早期に把握し必要な支援に結びつける - 平成30年4月「子どものくらし支援担当課」を新たに設置
- ⇒子どもの貧困対策を専門に担当する部署
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子どもの貧困のとらえかた
- 子どもの成長や将来的な自立に困難な影響を及ぼしている状態
■計画の対象 「子どもの貧困」の状態にある子ども・若者とその家族
*生まれる前の妊娠期から社会的自立へ移行する年齢層まで(概ね20代前半)
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子どものくらし支援コーディネート事業(平成30年8月から)
- 地域を巡回し、困難を抱えている子どもや家庭を早期に把握し支援につなげる。
⇒児童会館など子どもの居場所を巡回
①子どものくらしの相談(子ども・保護者・まわりの方から)
②世帯の抱える課題を把握。支援策を検討⇒支援チームによる検討
・行政機関へのつなぎ
・関係機関と連携
・支援団体のサービス活用
・経過観察、関係者への助言
- ・配置場所 札幌市若者支援総合センター内
・受付時間 平日10時~18時
・電話番号 011-223-4421
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相談受理件数 (平成30年8月1日~平成31年3月31日)
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相談種別 件数 割合 養育環境面 138 36.9% 発達障害面 111 29.7% 問題行動・非行等 68 18.2% 学習・学校面 42 11.2% 問合せ等 12 3.2% 経済面 3 0.8% 合計 374 100% -
よく寄せられる相談
- ■養育環境面 親子関係がうまくいかない、親が病気がち、親が不在がちなど
■発達・精神面 コミュニケーションがうまくできない。パニックになりやすいなど
■問題行動・非行 けんかする、大声で怒鳴る、物を壊す・隠す
■学習・学校面 勉強についていけない、高校進学が不安など
