市議会議長会研究フォーラム in 福島
11月18日と19日の2日間かけて、福島市で開かれた「市議会議長会研究フォーラム」にて研修してきました。
基調講演では熊本県立大学理事長の五百旗頭真(いおきべ まこと)様に「大震災からの復興と備え」という内容で講演を聞かせていただきました。
福島は、東日本大震災では東北の他とは異なり、地震、津波に加えて原発事故という複合の災害が発生したところです。
特に津波については、被害状況をもとに今後はどのようなことが重要なのかについて、お聞きすることができました。
地震発生から32分で健常者は逃げるには十分な時間と考えられますが、要介護者を避難させるために介護者が車に乗せて出発した直後に津波に流されたということでした。
要介護者の場合はこの32分では間に合わない。
精一杯やっても間に合わない。これが現実でした。
このお話をお聞きして、要援護者は避難タワーにもなる建物か、高台で津波の心配のないところでなければいけないと感じました。
そして、多くの消防団が命を失ったことを通して、”自らが安全に維持してこそ相手を助けられる”との考えから、15分から20分したら自らが避難しなくてはならないとマニュアルに明記すべきと言われていました。
防災については、防波堤の設置や高台移転など、複数の備えが必要であること。
「多重防御」が必要であると訴えておられました。
復興という点では、障害者や高齢者を優先して避難させてしまったことが原因で、知り合いのいない環境となってしまい、精神的に「うつ」になってしまう人が出てしまったそうです。
この反省をもとに、避難する際には村ごと避難するように配慮して、知り合いのいる状況を保つようにすることも、重要なことだと思いました。
さまざまな点で現場の声を紹介しながら講演をしてくださいました。
今後の防災に取り組む上で、非常に参考になる研修となりました。
市議会議長会研究フォーラムが終了して、同行した議員の知り合いの福島市内のりんご農家を視察させていただきました。
以前は全国のりんごの品質で5位だった農家さんですが、現在でも風評被害の影響で評価を下げられていることや、除染作業などを一本一本行う大変な作業をして、他県よりも品質は非常に良いことなどをお聞きしてきました。
りんごを育てるには10年はかかるそうです。また、りんごは隔年で収穫の山が必ずあることも伺いました。
これを埋めるためにも、新たな挑戦で桃に取り組んでいるそうです。
農家のご主人はご高齢でしたが、「孫の代まで復興させるためにあと30年は頑張らねば」と、決意を聞かせて頂きました。地域の復興のために全力で取り組む熱意を感じてきました。


