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公明党 山梨県議会議員 佐野 弘仁

甲府市議会本会議12月度質問 「中心市街地活性化について」

2015年1月3日

1 中心市街地活性化について

公明党の佐野弘仁でございます。2014年12月本会議での市政一般質問、都市開発に関わる3題の質問を行います。

始めに「中心市街地活性化について」質問致します。  中活については過去何人もの議員さんや、首長選挙でも論点となっておりますが、H20年から開始された中心市街地活性化基本計画の施行結果数値を分析し、市民目線の軸足として、今回の質問をさせて頂きます。

質問要旨は大きく分けて3つ、

一つ目「H20年11月~26年10月までの前計画での数値目標の達成度評価」について、二つ目「『新計画』にある  アンケート結果から推案される市民の描く中心市街地の『あるべき姿』」について、三つ目「周辺部地域連携での  甲府市全体の活性化に」ついて、です。

 

 甲府の将来に向けての未来像としては、本年8月宮島 ビジョン「中心市街地活性化パッケージ」として政策を 示し、H20年からの前中心市街地活性化基本計画の施策執行も5年を費やし、今26年10月に終えることとなりました。

目標とした数値指標と、市民満足度調査結果も出揃ったことにより、まず初めに前計画の完結に向け成果を分析し、成果の上がった箇所、下がった箇所をしっかり見極め検証した上で、前へ進めなければならない時を迎えたものと考えます。

また今26年10月17日には新たに国の認定を受け、11月からは「甲府市中心市街地活性化基本計画」通称「新計画」の開始です。まずは前基本計画で立てたH20年からの目標に対し、集計された結果と成果数値から、定量的に総括する必要はあるものと考え、以上を踏まえ質問します。

 160711 公明新聞ジュエリー記事

始めに一つ目H20年11月~26年10月までの前計画の成果と、数値目標の達成度評価について。

「新計画」内に記載の有る「目標と成果指標」の評価  項目は、①基準小売り販売額、②歩行者通行量、③居住人口の内、賑わいの創出成果の最も初めに現れる、居住人口と歩行者通行量について確認していきたいと思います。

始めに「居住人口」について、当初目的のなかで活性化メインの指標である「まちなか定住促進」は「賑わいの  創出」達成度の確認値として重要な指標であります。

居住人口の増加は、計画策定時に当たるH20年の基準値として5,804人とし、ここからH26年までの達成目標値を6,090人としています。本年数値で推察すると、100%達成は現時点で厳しいと言わざるを得ません。H25年時点では5,611人です、中心市街地にはマンションも増え、居住スペースは多くなっていても、当初基準値から見ての現状人口は、実質横ばいか或いは微減です。

この推移のなか気になる点として、世帯は増えても  「世帯増でも人口減少」していると言う逆転現象の発生と、甲府市全体よりも高い中心市街地域の高齢化率です。

これは「高齢者世帯や単独世帯の多さ」であり、2025年問題を見据えると、未来へ向けて活性化の持続や、発展しつづけると言う点において憂慮すべき現象であります。

高齢者の方々の住み良い中心街であることは、当然重要であります。ただ、高齢者対策と両輪に若者世代を中心とした生産年齢人口を、どう街なかに増やしていくのかは、もう少し具体的施策で思い切った施策の必要性を感じます。

例 えば一つの対策の方向性として、住居の有る空き店舗へ、「やる気の有る若い企業家夫婦」に住んでもらう助成 事業と併せ、核家族で住むのに不安の問題も、 街なかでの子育て支援を合体させ、これを地域住民主体で官民協働の街ぐるみで進められる様な、今より更に子育てにも充実 した街中拠点整備の仕掛けをつく るべきです。

植田議員の代表質問にありました通り、近くは韮崎市のニコリ、熊本県山鹿市、人吉市や埼玉県朝霞市の先進市例の示す通りに、現状の施策から一歩踏み込み、まちづくりだけの観点で無く、若い世代の居住エリアとしての魅力と、安心を高められる施策は必要です。

合計特殊出生率を上げられるような新たな手立てをつくることは、今すぐ施行したとしても20年以上はかかるのです。いまこそ甲府に必要な時であるものと考えます。

山鹿市は中活としての街づくりと、子ども子育ての施策を工夫して併せこみ、成功を収めました。陸の孤島と揶揄された人吉市は、子育て施策で街の活性化を図り、合計特殊出生率は2.07を達成、本市平成23年度の合計特殊出生率は 1.39であることから驚きの数字をはじき出しています。これ等成功例は決して莫大な予算を投入していません。

 真剣な人々のマンパワーに拠る部分は大きいと考えます。これを可能にするには従来の企画部、産業部、建設部などの主幹部署と共に、福祉部も連携参画しての街づくりを可能とできる様、庁内TMO体制とし、この部分を押し上げるためのシステム作りも必要と考えます。

 

続いて「賑わいの創出」として次に重要な指標である、交流人口としての「歩行者通行量」についてであります。

施策開始の基準年H19年からは大幅な減少であり、施策開始後のH20年を見ても、約1,000人の減少であります。増加に転じた6箇 所の内、恒常的なイベント開催を催されている甲府駅北口と一部の銀座通りを除き、ココリ周辺の数字は増加傾向でも手放しで喜べません。周辺商業活動の現況 や、閉店した店舗の理由などを聞き取り調査した結果の推察、1階商業店舗の人の流れと動態分析からは、宝石美術専門学校生徒やココリの居住者による歩行者 増加の要因も大きいと考えています。

こ れに比し、甲府駅北口周辺の賑わいについては、純粋に「よっちゃばれ広場」を中心とした恒常的なイベント  開催を催し続けている「甲府駅北口まちづくり 委員会」のご努力であり、図書館来館者数を確認してみた上でも開館の相乗効果と、何より主催者の使命感にも似た取り組みの結果により、非常に大きな成果を 上げているものと認識しております。ここ甲府でも成功結果として、真剣な人々の取り組みで成果を出されている事も嬉しい限りです。

具に各箇所を4年 近く見ていると、単に単発のイベントや街並み整備は、最初は良くても人の流れは続かないことです。この単なる「箱物や場所」だけの賑わいの持続性の無さ は、本市北口のイベントの打ち方の成功例や、視察に伺った、先進市である宮崎市のみやざきアートセンターなどから判断できます。付加価値の高い文化的な要 素と、担当者の責任感の揃うことは、永続的な賑わいを生み続ける成功の大きなカギになるものと改めて認識できました。

「前計画」で思 わしくない、交流人口増加の少なかった箇所の要因分析は、定量的に特性要因図などを引き、しっかり解析することだと考えます。今後の甲府駅南側の導線形成 や仕掛け作りについて「新計画」での位置付け、特に「宮島ビジョン」を踏まえ、賑わい創出のバロメーターである「歩行者通行量」「交流人口」増加に向け、 今後はビジョン全体の中で具体的に力をいれ、新たな施策、対策は必要と考えます。

 

次に二つ目「新計画」にあるアンケート結果から推案  される市民の描く中心市街地の「あるべき姿」について  です。

市民への聞き取りと、実際のフィールド調査結果、今回のアンケート集計結果指標3つは近似しているところから市民ニーズは反映され、主観的指標に依拠していると判断し、アンケート結果を引いて話を進めます。

n数(サンプル数)は764/2000で、多くの市民の皆さんのアンケートに参加頂き見えた、市民の思う中心市街地の理想の景観についてであります。

メインストリート沿いの大きな公園は欲しい265/764人、散策路は欲しい233人で合わせ498人の市民は憩いの場を中心街に求めています。これと反対に、雰囲気の良い場所が少ないは52.6%、実に半数の市民は、H25年時点での「街の顔としての甲府の景観」に満足できていないと考えます。

もうひとつの「中心市街地に必要な取組」についての  市民の希望は、明るさ清潔感を求める38.5%、イベントの必要性は30.6%、市民・商業者・行政の協働28.5%であり、漠然としている様でも、先ほどの街の姿との共通項を感じます。ここから市民の考える街のイメージと方向性は見えてくるものです。

猥 雑な賑わいではなく安全で、小さい子どもを連れて歩いても安心な街。爽やかな空気感も漂い活気も有り、明るく清潔感のある街並みは気分もよくなり、だから 人も多く集い、賑わいも創出される。決してありきたりで作られた街並みや、まして浅薄な楽しいばかりのものでないと思います。「宮島ビジョン」の中にあり ます「重層的で多様な歴史・文化などの本物の素材」「確実に次世代へ伝えて行くことは責務」との見識には、大いに賛同いたします。

基本方針6つを基として、文化的、歴史的付加価値を高めて行かれるコンセプトである、武田信玄公からも500年続く「歴史物語都市こうふの実現」のストーリーテリング「ありたき姿」については、市民も関心の非常に高い事と考えます。

 

続いて(3)「周辺部地域連携での甲府市全体の活性化について」です。前述で取り上げたアンケート結果では  「中心市街地の活性化」をおこなって欲しいとしている 市民は54.5%あり、市民の過半数は県都の顔である甲府市の中心市街地の活性化を望んでいるものであります。

しかし中心市街地以外の市内各地域商店街もシャッター街化であり、状況は深刻です。次の「コンパクトシティについて」各地域の活性化の質問を行いますが、大きな投資を掛けH20年から始めた中心市街地活性化は、待ったなしで早めに道筋と結果を出し、次に活性化予算を全市に振り分けるべきです。

これ等を勘案し、まず手始めとして中心市街地から外、此処市役所を中心点にして1里4Km円上エリアを二の手で中活に必要な地域として連携させ使うべきだと考えます。一里は昔の単位で「街」の範疇でありました。

やはり歴史のある甲府市は先人の作ってくれた街に根付いている意思があり、これを今の形にし、先人の培ってきた財産として有効活用すべきだと考えます。

この財産については、本年6月議会でも質しました、  甲府市役所を中心点として、南に位置する甲府市立動物園整備。ここは武田家親類衆の一条氏との関係もあり、舞鶴城の柳沢吉保とも関係の有る場所の整備です。これと対する北側同等距離には、開府500年の中心、現在進められている武田信玄公 館跡整備となります。

また東側の同等距離にも酒折、桜井、国玉、川田は甲府の原風景とも言える「ぶどうの産地」重要な景観地域であると共に、歴史的に見ても武田信虎公と有縁の地でもあります。ただここ最近、甲府市の歌に有る「虹わたるブドウの丘」も開発されつつ有り、大事な有用農地のぶどう畑の景観は減少していること、寂しい限りです。

これと反対西側の湯村も、志摩の湯と称され、信玄公時代に重用された歴史的な「いで湯の里」であります。湯村には住民主体での協議会の発足で「しつらえの空間・景観整備計画」をワーキンググループとして景観形成計画を進めており、この様なコンセプトで進められた先進事例としては、修善寺も活性化に成功しています。

これで甲府中心街から同円上の四方に、歴史・伝統と、文化的な風情を感じられる、食べる、泊まる、観る、遊ぶ、の4拍子を揃える事とができます。この観光財産、景観的財産、歴史・文化的財産は、開府500年事業でも、また観光での永続性を鑑みても重要な観光財産だと考えます。

中心市街地ばかりでなく、各地域にも活性化は必要です。この様な各地域と中活を連携させる対策は急務であります。

また甲府市は南北に長い事から、特色あるそれぞれの 地域も、甲府の観光資源の宝庫とも言え、外国や県外観光客にとって目を引く財産は豊富にあります。

北部には、北山野道から始まり、棚田、紅葉ロードから昇仙峡、金峰山の見える奥御嶽クリスタルラインから  武田氏館 ( やかた )跡 ( あと )へと戻れる山岳ルート「水晶ロード」とも言うべき北部山岳観光地域です。

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南 部には古代文化の薫る中道に、縄文、弥生遺跡群から始まり、畿内地方様式の色濃く有る古墳群、戦国時代往時の宿場街の 佇まいを見せる街並み、富士へ向かって精進湖を目指せば、上九周辺の兜づくりの民家や有形文化財、正しい日本の農村原風景を周遊し、星の降るアウトドアで 宿泊。上九之湯を楽しみ、世界遺産の富士山へと向かう中道往還は「富士みち」と言え、南部地域も、甲府の財産です。

オリンピック開催と、リニア開業を見据えれば、外国人観光客誘致に充分すぎる程のクールジャパンの数々だと

思えてなりません。これら目を見張るほどの地域財産と、中心市街地連携での観光有用資源、有用財産をシェアで、連携活用しない手は無いと考えます。そこで質問します。

①  旧計画での成果評価と、その上での諸課題や問題点についてのお考えをお聞かせください。また新計画に於いて、若者世代への魅力ある街づくり施策などの定住人口増加策と、賑わい創出の交流人口増加施策に つき、当局の御所見を伺います。

②    市民のアンケート結果に示された通り、本市として思い描く「街の顔としての甲府の景観」について、  武田信玄公から500年続く「歴史物語都市こうふの実現」などの「ありたき姿」について、市長の想いとして甲府の未来予想や、展望について御見解を御示し下さい。

③    現状中心市街地単独より、各地域にもある目を  見張る地域財産と、中心市街地連携での観光有用資源、有用財産のシェア、連携活用について、当局の御見解を伺います。

 

以上3項目について、前段の質問を区切りとします、それぞれに御答弁をお願い致します。

 

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