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甲府市議会議員  兵道けんじのページ

新しい年度がスタート

2017年4月7日

平成29年度がスタートした。
3月定例会は21日に閉会し、この間予算特別委員会で条例案、新年度予算を審議し、いずれも原案通り可決した。
一般会計は730億円強、歳入の市税収入は約287億円(構成比39.3%)を見込み、歳出で最も多い経費は民生費約304億円(構成比41.6%)と少子高齢化を背景に益々増大する社会保障費の状況を如実に示している。
平成29年度は、樋口市政が任期折り返しの年にあたり、昨年スタートした第6次総合計画、市長の公約を具体化する重点戦略プロジェクト、さらには地方創生の具体的な内容を規定した総合戦略など、10年後の都市像の実現を目指した様々な施策・事業を加速度的に進めるうえで重要な年度である。
いうまでもなく、我が国が直面する人口減少局面にあって、様々な課題解決にあたる主体的な努力を通じて本市がいかにして選び取られる都市へと脱皮していくか、正念場を迎える重要な時期にあることは確かである。
特に、2年後の2019年は開府500年を迎え、同時に市立動物園の100周年、翌年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の信玄公生誕500年など、いくつかの重要な節目を迎える。
2027年にはリニア中央新幹線の開業が予定され、本市南部に新駅ができることが決まっているなど、今後の本市にとって経済的にも生活環境的にも大きな変貌を遂げようとしている。
周辺がにわかに色めき立って、いかにリニア開業による利益を最大限に生かすためのまちづくりについていろいろな議論がされている。
重点戦略プロジェクトに「稼ぐまち 稼げるまち」の実現と施策目標が掲げられていることから、そのための方途として内をすべきかについても議論がされている。
29年度予算はこうした背景のもと編成が行われ、多くの新規事業が計上された。その中には我々の主張も様々反映されている。
何回かに分けて特徴的な事業について紹介していきたい。
初回の今回は、本市への居住を後押しするための支援事業をまず紹介したい。
最初に取り上げたいのは、遠距離通学者に対する通学定期券の補助である。これは、月額1万円を限度に定期券代の半額を補助するものである。
本市から八王子、立川にある大学へ通学する学生は結構存在する。大学近辺に下宿すれば、通学等には便利だが、家賃や生活費等物価の高い都内での生活は相当の負担となる。なおかつ、現地にお金が落ちるゆえ、甲府市の経済にとっては「持ち出し」となりマイナスである。
甲府から通学することにより、必然的に持ち出しはなくなり、経済の地域内循環の見地からは大きな効果が期待される。これは定期代の補助コストを差し引いても大きな施策効果を生み出し、「稼ぐ」という目標に資するものと言えよう。
また、子育て世代へのサポートして、子育て支援アプリの導入、子育て世代包括支援センター(日本版ネウボラ)の創設、産後ケア(通所紙業)への助成などあらたに導入された。
また面白いと思ったのは、若者の晩婚化などの課題克服のために、学生による挙式プロデュースを行い、結婚観の醸成に役立てようという事業がある。
こうしたインセンティブが最大限効果を発揮するための一つの方途として、SNS利用による口コミ拡散が重要となってくると勝手に思っている。
同じ世代同士による情報交換は公的な媒体を使うよりはるかに広範囲に拡散する。口コミによるネットワークは思った以上に強い。彼らの口の端に上ればチャンスである。そのための行政による橋恁麼よりライトな感覚が求められる。
次回は、観光や開府500年にかかる予算について紹介していく。

リニア活用基本構想

2017年2月14日

2月13日(月)午後1時半から甲府市議会総務委員会の閉会中審査が開かれた。

議題は先日取りまとめられ、パブリックコメントの募集手続きが開始された「リニア活用基本構想(案)」についてである。担当課長からその概要について聴取した。

構想は昨年策定された人口ビジョンで開業後20年間をリニアによる移住期間としているところから、2045年をあるべき姿として想定してその実現のための施策の方向を規定するという構成になっている。

この間の各施策の効果により、2045年時点での甲府市の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の推計値より25,400人多い181,600人を見込んでおり、そのうちリニアによる移住者は20年間で10,300人増加と設定されている。

2045年の甲府市の姿を実現するためのまちづくりの方向として、「まちづくりの課題」「市民アンケート」「リニア活用検討委員会の提言」「国の首都圏広域地方計画」「県のリニア環境未来都市整備方針」の5つの視点を踏まえて、「5つの目標」が設定された。

その目標ごとにその実現のためそれぞれ3つの施策が設定され、具体的なプロジェクトが規定されている。

 

こうした体系により、リニア開業による効果を市域全体で最大限に享受しうる甲府市のまちづくりの基本的な方向が示されている。

もちろん、第6次総合計画や人口ビジョン等との整合が測られなければならないこことは当然であるが、留意すべきは本構想はその名称のとおり、「基本構想」であり、あくまでも基本的な施策の方向性を明らかにしたものであるということである。

今後掲げられたプロジェクトを具体化するいろいろな事務事業が実施される。誤解されがちであるが、具体的な事業は基本構想には規定されないことを理解すべきである。

構想で設定された「5つの目標」は以下のとおりである。

(1)移住・定住の促進 (2)国際交流都市への構築 (3)産業振興の推進 (4)歴史物語都市への整備 (5)都市間連携の推進 の5つである。

いずれも、甲府市がリニア新時代にあって、持続可能かつ「選び取られる」都市となるために、2027年の開業までの期間に取り組むべきものである。

 

本市は、開業までの間に、2019年の開府500年、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の信玄公生誕500年、また、2019年には中核市移行を目指すなど、大きな節目を迎える。

リニア中央新幹線開業によってこれまで強調されてきたのは、東京~大阪間を約1時間の高速ネットワークで結ぶことによる人口7000万人の「メガリージョン」の形成がある。

リニアにより3大都市圏があたかも一つの巨大都市として機能していくという側面が強調されることにより、本来はその圏域の中で双方向の人の流れが期待されるにもかかわらず、経験則上「魅力のあるところ」へ自然と人が流れるために、中間駅設置都市は「人を吸い寄せる」よりも「吸い出される」という懸念がある。

これがストロー現象であり、人口ビジョンや総合戦略においてもその克服のための方策を模索している。

ただやはり、懸念をどう払しょくし、リニアを希望の源泉としてどう最大限活用するという観点から様々知恵を絞る必要がある。

常に指摘しているところであるが、リニアに乗ってわざわざ甲府新駅で降りて甲府のまちに足を伸ばすためにはそれなりの理由がなければならない。その理由に答えていくのが甲府のまちづくりであり、多くの人を「引き寄せる」甲府の魅力の発信にあることは間違いない。

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9月定例会一般質問(4)

2016年9月18日

最後の質問は、「甲府の都市像実現のための方向について」である。

これまでの質問で、10年先20年先を見据えた持続可能な甲府市の実現、及び第6次総合計画が目指す都市像「人・まち・自然が共生する未来創造都市」実現のために、 「人の流れをつくっていく」という切り口から考えてきた。

それは、「地域」というものに焦点をあて、「人」という観点から地域の再構築を図る狙いがある。地域における人の営みこそが、「まちづくり」の中身そのものととらえて、こうした自分たちのまちは自分たちでつくっていく、という「内発的」なエネルギーをもっと引き出していくことが、人口減少、少子高齢化という大きな課題っを乗り越えるためのキーワードになると確信している。

我々はこの甲府市で居を構え、家庭を持ち、これまでもそしてこれからも生きていく。様々な関係性を保ちながら、地域において生きていく。決して自分だけで生きてはおらず、地域からの恩恵を少なからず受けながら日々の暮らしを送っていく。

こうした自覚にたって、少しでも地域のために働いていこうとする人材を確保し、地域活動の担い手、プレーヤーとして一人でもおおく登場してくれることが期待される。

地域活動の衰退が地方が元気をなくした要因だと指摘する識者もいるほど、我々が地域のなかで生きていくにあたって、今後ますます地域活動が重要になるに違いない。特に大規模災害の発生が避けられず、これを乗り越えるためのコミュニティの力が益々求められている状況にあっては、なおさら地域自らが課題解決に汗をかこうという地域活動は重要性を増してくる。

質問では、10年後20年後の未来の甲府を考えた場合、地域活動の担い手として子どもたちにもっと光を当てて取り組みを進めるべきと提案した。次代を担うのは間違いなく子どもたちの世代である。これまでも行政の施策として子どもたちの健全育成という観点からの取り組みは進められてきた。

ただ、「子どもたちが道を踏み外さないように」という非行防止の観点が非常に強いように思われる。その背景には、これまで何回も指摘してきた日本社会の「減点法」的な考え方がある。

こうした「減点法」からは、ミスをすれば評価が下がるため、ミスをしないようにという消極的な姿勢が当たり前となる。だから、ミスをおそれて「挑戦」をしなくなる。往々にして失敗してないか周囲の顔色を窺いがちとなる。

また、どんなに「よい行動」をしても「努力」をしても、「加点」の仕組みがないから本人の評価には反映されない。

だから質問で具体的に、もっと子どもが活躍できる場、子どもを主役にする場、を地域に増やす取り組みを、と訴えたのである。子どものうちから地域とのかかわりを身につけ、将来は地域の担い手としての成長を期待する点からである。

例えば、ジュニアリーダーの育成にそれぞれの地域が取り組んでいる。だが、彼らが地域で活躍できる場、ささやかな場でもいいから地域の中で彼らが正式に認知され、かかわっていく場が果たしてあるのだろうか?

地域で生きる、ということは、決して一つの「事業」ではない。日常生活そのものの一部である。子どもたちの育成も本来事業というよりも、生活行動の一部としてとらえられるべきである。事業、ととらえるとどうしても「効果」とか「成果」とかに目が行きがちである。

甲府で子ども時代を過ごし、様々な思い出を刻み、成長して今度は地域に担い手として登場する。持続可能性を意識すると、どうしても子どもたちに熱いまなざしが注がれる。

今回の質問は、総合計画のスタート、成長戦略のスタートといった、重要な時期にあたって、将来像をしっかり意識した市政運営を展開するうえで方向性の確認を行おうというものである。

10年後の総合計画最終年度に、この質問がどういう評価を受けるか。さらに気を引き締めて推移をみていくつもりである。

サフォークは士別市で力を入れている

サフォークは士別市で力を入れている

9月定例会一般質問(3)

2016年9月17日

3番目の質問は、「人の流れをつくることについて」である。

地方創生のメルクマールのもと、人口減少局面を迎えた各自治体とも人口ビジョン、総合戦略を策定している。その中心的な柱はいかに再び地方に人の流れをつくっていくか、である。

出生率がなかなか回復せず、国全体が少子化に向かってから既にかなりの年数が経過している。人口の自然減の流れの中で行き着く先は結局人口減少社会である。

地方における人口減の要因はこうした自然減ばかりではない。進学や就職などで若者が都会へ転出したまま戻ってこない「社会減」も大きな問題である。

甲府市が策定した人口ビジョンによると、若年世代の転出入の特徴的な動きを示すのは、高校・大学進学期における転入超過と大学卒業・就職期における転出超過であるとされている。

進学期における転入超過は、県外・市外の高校・大学へ進学する者がいるものの、それを上回る数の市内高校・大学への市外からの進学者がいるということである。

また、大学卒業・就職期の転出超過は、就職を機に市外に出ていくケースのほか、県外の大学に進学して残念ながら就職のために市内へ戻ってくる者が少ないということも考えられる。

そこで、市外から甲府の学校にせっかく進学した者を卒業後も市内に留まってもらうこと、市外・県外の学校に進学した者に甲府に戻ってきてもらうこと、こうした人の流れをいかにつくっていくか、その方途は何かについて考える必要がある。

これは定住人口という側面からのアプローチであり、もちろん市内を訪れる者を増やすという交流人口の観点を否定するものではない。しかし、甲府市の将来にわたる持続可能性という観点からはやはり社会づくりの担い手を確保するための定住人口からのアプローチを特に考えていきたい。

質問では、最初に大学卒業期に甲府市に留まってもらう、あるいは市外の大学に進学した若者に戻ってきてもらうために、いわばインセンティブとして、甲府市内で就職、居住した場合に返還を免除する奨学金制度の創設を提案した。

これには、県で今年度新たに同趣旨の制度を創設するということなのでその状況をみたい、という答弁があった。ただ、こうしたインセンティブな支援策は「2番煎じ」ではたいした効果は見込めない。また、基礎自治体が行うことは市民にとってより身近で使い勝手がいいことが多い。

2点目に触れたのは、市内へ戻ってきてもらうための様々環境整備を行っても、最終的に甲府に戻ってくるかどうかは、必要に迫られて、あるいは仕方なく戻る場合を除けば、「戻りたいという思いの強さ」が決め手となるのではないだろうか、ということである。

裏を返せば、甲府を愛する気持ちの強さであろうし、そのためには人を引き付けてやまない甲府の魅力が自分自身の中に明確に意識されなければならない。

その参考例として、かつて予算委員会でも取り上げたことのある映画「じんじん」のふるさとである、北海道剣淵町の絵本の里づくりを引用した。剣淵町は今夏の会派視察で訪れた町である。

ふるさとを離れた地で居合わせた人に自分のふるさとのまちの名前さえ知られていない、かえって馬鹿にされたという場面に出くわしたとき、多くは反発を覚えるだろう。ここに自分のふるさとへの帰属意識が芽生えるきっかけが生まれる。

ただそれがふるさとを思うエネルギーへとさらにはふるさとづくりを担っていこうという情熱に昇華するか否かは、結局自分が育ったふるさとにどれほどの魅力を感じているか、あるいは愛着を感じているかという内面的な問題に帰着すると考えている。

我々が人の流れをつくろうといろいろな施策を講じるうえで、我々自身がこうした魅力をどう感じ、とらえているか、を問うことは総合戦略を今後展開していくためにもプライマリーな問題だと感じる。

この観点から、市長の考えを率直に質した。もちろん行政府の長として市政運営の点からの「行政的な」答弁になることは仕方がない。しかし、人の流れを呼び込むために様々甲府市を発信しようとも、自分自身の内にどこに魅力を感じるか、また、これだけは何が何でもすべての人に知ってもらいたい、というものがなければ発信効果は期待できない。

詳細な答弁は後日議事録から正確に伝える予定であるが、この質問で今後のまちづくりの担い手としての方向性の共有がある程度できたのではないか。

少なくともふるさと甲府に対する「愛着」を持った人材が一人でも多く10年後の甲府を見据えたまちづくりにプレーヤーとして登場すること、が成長戦略を実効あるものとするためのカギを握ることが共通理解となったと思っている。

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剣淵町の一風景

9月定例会一般質問(2)

2016年9月15日

一般質問の2つ目は、路面下空洞調査について、である。

1問目で災害時の避難所等への物資搬送が陸路で行われることをあえて確認したが、道路陥没により使用不能になった事例が東日本大震災時に発生したことが報告されている。

せっかく綿密な物資の搬送計画を立て、必要な物資がそれぞれの避難所に必ず届くよう絵をかいていても、実際の道路が使い物にならなければ話にならない。

これは物資の搬送にとどまらず、例えば病院へのアクセス道路が陥没したとしたらどうだろう。一分一秒を争う救急患者の搬送が不能となったとしたら。想像しただけでも背筋が寒くなる。

こうした道路陥没は、多くが路面下に生じた空洞によってもたらされている。だから平常時に道路を点検し地下に空洞が生じていないかを調査するのは、いざという場合のリスクを回避する有効な手立てである。

また、災害時のみならず平常時においても空洞の大きさ、アスファルトの強度などによっては陥没が起こる可能性はある。ひっきりなしに車両が通行している道路で突然道路が陥没したら、大惨事を引き起こしかねない。

こうしたことからわが党はこれまで何度も議会で取り上げ、その結果県内自治体で初めて路面下空洞調査の実施にこぎつけた。当面は、災害時の緊急輸送道路に指定されている路線を対象にしたが、今後さらに範囲を広げることが必要である。

今回の質問で、この路面下空洞調査をきちんと防災計画に位置づけ、必須の取り組みにしていくこと、定期的に実施するサイクルを確立することを要請するとともに、調査実施業者の選定にあたっては、信頼できる調査結果を得られるよう適正な選定基準を航路すべきことをようせいした。

現在、この路面下空洞調査で優れた実績を上げている業者は、調査車両を通常の速度で走行させるだけで、地下の空洞箇所をピンポイントで発見する技術を持っている。いわば道路のCTスキャンである。

地下の状況は掘り起こしてみなければ状況が分からないのが通常である。だから往々にして陥没が起こって初めて地下の空洞が発見されるという例が大部分である。

この路面下空洞調査の難しい点は、破壊調査によらずに地下の空洞の有無を発見することにある。だから技術力のない業者では、極めて不適切な結果となる危険がある。

せっかく空洞調査を実施しても残念ながら空洞が見逃され、問題なしとされた箇所で空洞化による道路陥没が発生してしまったのでは、何のために調査をしたのか、と行政側が厳しい批判にさらされることは必至である。

路面下空洞化調査は、国の国土強靭化計画に正式に位置づけられ、国は積極的に進めようとしている。地方自治体においても地方版強靭化計画を策定することが期待されているが、甲府市はまだ策定に至っていない。このことを質したが、策定するという明確な答弁は得られなかった。

今後は調査の定期的実施と範囲の拡大を引き続き求めていく考えであるが、率直な感想を申し上げれば、まだまだ災害に対する「現実感」その裏返しとしての危機意識をもっと高める必要を感じる。

路面下空洞調査を実施しているのは市町村のなかでは甲府市だけである。しかし道路は隣接市町村までつながっているし、国道、県道ともつながっている。甲府市だけ対策を講じてもその延長上にある自治体が対策を講じなければ結局使用不能となってしまう。

だから広域的な連携のもと調査に取り組むべきであり、本来ならばそれは県の役割である。甲府市を実施に踏み切らせたのは、県や他の市町村へ必要性をアピールし、実施に向けた広域的な流れをつくるためである。

依然として、県や他都市の動きは鈍いが、公共インフラの老朽化が大きな課題とされ、特に道路の地中埋設物には、水道管、下水道管などがあり、老朽化による水漏れの可能性は高まっている。漏水による周辺土砂の流出から次第に空洞化が進む。

インフラの長寿命化が言われている現在、地下の空洞化は現実の危険としてどの地域にも潜んでいる。

本県は車社会。道路交通量は圧倒的に多い。以前にも何件か県内他市で突然の道路陥没が報道された。地下の空洞化によるものという。走行中に突然道路が陥没して車が巻き込まれたら、と思うとぞっとする。

本市で始まった路面下空洞調査が他市に拡大することは、道路ネットワークを生命線とする本県の社会経済生活の安全安心に寄与するものとして喫緊の課題である。

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9月定例会一般質問(1)

2016年9月13日

9月9日午後、1年半ぶりに9月議会一般質問に登壇した。

昨年度は副議長職にあったため、質問には登壇しなかったが、久しぶりの登壇、しかも2期目以後は代表質問ばかりであったので、地域的な課題を取り上げることの出来る一般質問の機会はある意味新鮮であった。

今回から、何回かに分けて質問の内容、ねらい等について記すこととする。

今回の質問は、(1)減災の取り組みについて、(2)路面下空洞調査について、(3)人の流れをつくることについて、(4)甲府の都市像実現のための方向について、と4項目を取り上げた。

各質問はそれぞれ独立した項目となっているが、その底流にあるのは、3.11以降、大規模災害の発生が高い確率でいわば確実視されている中、万が一こうした困難に直面した場合に、これを乗り越えるためには、「コミュニティの力」に頼らざるを得ない、という問題意識がある。

特に、この4月に熊本大地震が発生したことは、東日本大震災以降常に心にあった「災害を乗り越えるための力強いコミュニティ」の再構築を引き続き訴えていくことの必要性を改めて思い起こさせた。

そのための今回の質問は、全て万が一の大災害の際、地域の力で再び力強い歩みを進めることが出来るよう、現時点で想定しうるリスクの回避、人口減少等現下の我が国が直面している状況において必須の要件となるいくつかの理念を共有することによって、「力強いコミュニティの再構築」に向けた考え方という点でつながりを持たせている。

最初の質問項目の「減災の取り組みについて」は、

(1)大規模災害発生時の物資の受け入れとその配送の流れについて

(2)道路の寸断その他の事情により避難所への物資の搬入が困難な事態を想定して、あらかじめ代替の場所を想定すべき

という2つの質問内容で構成されている。

大規模災害の発生に備えて、それぞれの指定避難所で地域住民のための備蓄品が準備されているが、甚大な被害をもたらす災害の場合、あっという間に底をつくことは容易に想像できる。特に今後インバウンドの飛躍的増加が予想される状況下ではなおさらである。

阪神淡路大震災以降、我々が経験したことはこうした事態に全国からの「共助」が被災地に寄せられ、数多くの救援物資とボランティアの方々が被災地支援のために続々と集まってくるということである。

当然、甲府市においても地域防災計画において、こうした物資の受け入れの拠点として総合市民会館が指定され、ここから各被災地に物資の搬送を行うという仕組みが計画されている。今回の質問はまず導入部分として改めて確認の意味で質問を投げかけたものである。

市の計画による「物資の搬送」は、複数の運送業者と協定を結ぶなど何とかして被災地に物資が届くよう準備されており、当然のことながら「陸路」すなわち道路を使うことが想定されている。

搬送先は基本的には指定避難所だが、私はここで地元新田小の状況に触れながら、大型車が進入できないような避難所の場合には代わりとなるべき場所を想定すべきと指摘し、結果、市側から指定避難所への搬入が困難な場合は代わりの場所を準備するとの答弁を引き出した。

以上が第一の質問の概要であるが、ここで明らかにしたいのは、市の想定は物資の搬送を大部分陸路によっているが、これまでの大規模災害の場合必ずと言っていいほど、沿道の建物の崩壊、電柱の倒壊、ブロック塀の倒壊など、がれきによって道路交通が遮断されるのが通例であり、災害時の道路使用が不能になることへの想定をしっかりしておかなければ、せっかくの計画も「絵に描いた餅」に終わる危険があることだ。

道路上の物理的障害物の発生を抑えるため、これまで主要幹線道路沿いの建物に対する耐震化の義務付けや一般市道沿いの個人住宅の塀のいわゆる「垣根」化への転換を指導するなど、取り組みは進められており、万が一障害物が発生してもある程度の日数かければその除去は可能と考えられるため、市の想定もそれなりに首肯できる点はある。

問題は、道路構造物そのものに何らかの不具合が生じて、いざというとき全く役に立たない事例が東日本大震災の際報告されていることである。

それが、「路面下空洞」による突然の道路陥没である。これまで私は県内自治体で初めて取り上げ、緊急輸送道路について空洞化調査の実施に県内自治体で初めてこぎつけた経緯があるが、全県的にはいまだその調査は進んでいない。国は迅速な対応をしているようだが、山梨県は今一つのようである。

道路は国道、県道、市町村道とそれぞれの役割に応じて整備されているが、すべてがお互いにつながっている。ある地域でたまたま調査を行って対応をしたとしてもその道路とつながっている自治体で対応をおろそかにすれば結局その道路は使えない。

私は早くからこうした問題意識のもと「路面下空洞調査」の必要性を訴えてきたが、今回再びこの問題を取り上げることとした。それが2番目の質問の「路面下空洞調査について」である。

詳細は次回に稿を改めるが、最初の質問で確認した陸路による物資搬送の想定を水泡に帰さないためにも道路構造物そのものに着目することの必要性を訴える。最初の質問は2番目の質問の導入部分の意味を持つというストーリー性をここでは持たせている。

(続く)

地元出身の江原選手おめでとう

地元出身の江原選手おめでとう

雑感

2016年2月1日

2016年も明けて早1か月が過ぎた。暖冬といわれて安心していたが、ここにきて雪が降り、また冷え込みが厳しい日が続いている。

1月はいろいろな団体の新年会があり、公務で出席することも多々あった。それぞれが市政や地域、業界等の発展のため尽力しているもので、こうした団体の方々と交流を持つことは議員としても非常に有益である。

議会では、2つの研究会が立ち上げられた。リニア調査研究会と中核市研究会である。残る議会制度研究会は2月初旬に予定されている。

いずれも、自治法上の「協議又は調整の場」として会議規則に位置づけ、公的な性格を持たせたものである。

研究会はそれぞれの政策課題について、議員自らが調査研究にあたることにより議会の活性化、議員の資質の向上を図ることを一つの狙いとしている。

もちろん、調査研究を通じて最終的に政策課題についてアウトプット(成果)をまとめあげることが求められるが、研究会の意義はむしろそのまとめに向けたプロセスでの議員相互の議論にある。

議会の本来的権能の一つに、執行機関の行財政運営のチェックがある。所管の常任委員会がその代表的な組織であり、執行機関に対する調査審議のい権能が与えられている。

長い間これに慣らされてきたからか、調査研究というとすぐに「執行機関に対して」という思考に陥りがちである。様々な資料要求から始まり、あるいは資料作成の要請など、議員→執行機関という議員にとっては負担が軽減される意味で都合のいいものである。

しかし、研究会は議会の自律的能動的な活動組織である。したがって、執行機関に対する説明要求とか資料要求等は本来想定されていない。当然議員が自ら調査しその結果を研究会の場で議論し合うというイメージである。

研究会が設置目的を達成し、成果を上げるためには、アウトプットの姿をまず思い描きながら、その結論に到達するための課題整理、論点整理を行ったうえで、一歩一歩議論を組み立てていく工程をきちんと作っておくことが必要である。

限られた時間のなかで、濃密かつ効率的に議論していくためには、最初にどういうアウトプット目標にするかについて共通認識を確立しておくことが重要である。

そのうえで、課題や論点を議員同士の議論により整理し、これをどうアウトプットにつなげていくかについて議論し合うことである。

議案審議と異なり、議員相互の討議によりお互いに理解し合い、譲歩し合いながら最終的な結論を形作っていくという、合議制の機関としての機能訓練としての意味合いがここにある。

研究会は立ち上がったばかりであり、今後の魅力ある活発な議論が大いに期待される。そしていずれ気が付けば議会本来の役割について自然に認識し合う状況が生まれるものと確信しているところである。

甲府市の再生へ大きな期待が

甲府市の再生へ大きな期待が

12月定例市議会閉会

2015年12月18日

甲府市議会は15日、提出議案すべてを可決し閉会した。

今議会は会期中に甲府駅北口のエスカレーター天井屋根ガラスのひび割れ問題の報道があり、当局の公表のあり方、議会本会議での取り上げ方の可否など、2月の窓枠落下とからめた議論が一部であった。

この件を通じて、改めて市民への安全が確保されている中での通常業務のとらえ方について、いたずらに不安をかきたてることを防ぎながら理解をを求めることの難しさを感じた。

特に、窓枠落下の件と異なり、今回の件は、採光を最大限確保しつつ当然予想される外的な衝撃に対して耐えうるガラスの性能が残念ながら知られていなかった点が各方面に不幸な誤解を生んでしまった。

当該ガラスを採用した最大の理由は、衝撃に対して破損しにくいこと、破片が飛び散らないこと等であり、逆を言えば外的「力」に対して一部で非難されているようなガラスが落ちてくる可能性はないということである。

だからこそ、ひび割れを発見した時の対応は「念のため交換」ということであり、「通常業務」の範囲だった。通常業務の範囲であれば、すべてを市長へ情報を集めるなどという非効率な組織運寧は本来しない。

全ての誤解は、今回のガラスのひび割れが市民の安全に致命的な影響を与えるものではなかったにもかかわらず、単に高所にある天井ガラスだから、という理由で危険だとした点にある。それは、防犯、防災ガラスの性能に対する無理解から生じている。

この件が、県内の様々な施設へ及ぼした影響は大きい。中にはちょっとしたひび割れもすべて公表に走ったところもあるのではないかと思う。「放置した」とレッテルを張られるのを嫌がったのだろう。

別にこうした動きを否定するわけではない。市民の安全安心を確保するのは自治体の主要な役割だ。

しかし、甲府市の事例では、「危機管理」の在り方にまで話が飛躍してしまった。この程度のことが「危機管理」などといわれるようでは、より深刻なクライシスへの対応が軽くなりはしないかと危惧を抱く。

まず大事な点は何か。それは言うまでもなく安全確保を最優先で対策を講じることだ。その中には、原因の早急な究明による2次被害の防止も含まれる。安全確保のために迅速な情報提供による避難誘導もあるだろう。

当然何かの事案が発生した時に、内容も把握しない段階でとにかく事実のみを発表すべきという論調もある。しかし、原因も分からず、どういう対策を講じなければならないか不明な時点で、いわば生煮えの情報を提供した時に予想される反応は「パニック」である。

情報を提供する側と受ける側双方に大混乱が生ずるのは目に見えている。危機管理で大切なことは、「事実」とその対策が講じられているという「安心の情報」である。

事実のみをとりあえず伝えるという姿勢は、往々にしてあとは市民の判断に任せるという無責任さにつながりかねない。

市では現在危機管理体制の見直し作業を進めている。その際、おそらく、情報を組織内で共有する範囲、公表の在り方などが議論されるだろう。

結果の重大性に対して執るべき対策を考えることは当然であるが、市民の視点での妥当性も考慮に入れながら、危機対応にふさわしい内容に仕上げていただきたいと願うばかりである。今回のような不毛な論議が起こらないようにするためにも。

人間社会は情けない

人間社会は情けない

 

また甲府市議会が。。。

2015年7月10日

7月9日付地元紙に「甲府市議逮捕」という見出しが躍った。7月7日の懇談会で飲酒後、代行車が来るまでの間、駐車場に停めてあった自分の車を移動させようとして、誤って駐車場のフェンスに衝突し破損させ、そのまま代行車で帰宅してしまったというものである。

目撃者からの通報で警察が車両から市議を特定し、事情聴取を行ったようだ。7月8日の午前2時半頃から同日の午後2時過ぎまで聴取が行われ、一旦は解放されたようである。

市議から議会事務局を通じて、議長、副議長に経過を報告したい旨の連絡があったことから、急きょ4時半に市役所に副議長の私も参集した。全くの寝耳に水の事態である。

市議からの報告聴取は午後5時前から始まった。市議からは、代行車が到着するまでの間に車を移動させたこと、誤って駐車場のフェンスを破損したこと、次の日に駐車場の所有者に破損についてお詫びするつもりだったこと、警察の調べに対し、あくまで駐車場内での出来事であり、道路交通法違反という認識はないと主張したこと、等の報告があった。

報告を聞く限り、警察と市議との間に認識の食い違いがあることから、道路交通法に抵触するか否かの事実関係の調べの推移もみた方がいいと判断し、この日は散会した。

ところがこの日の深夜、事態が急変した。市議が逮捕され、11時から警察の記者会見が急きょ行われることとなったとの情報が私のもとに入った。直後に議会事務局長からも同様の連絡が入った。

こうなると「議会として」の対処を求められるのは必至である。すぐさま会派代表者会議の召集を局長に要請し、翌9日の10時から急きょ代表者会議が開かれることとなった。その日の朝の新聞に冒頭の見出しが躍ったのである。

9日の代表者会議では、各代表者に経過を説明し、あわせてコンプライアンスの徹底を図った。この時点ではまだ捜査情報の具体的内容が判明していなかったため、捜査の推移を注意深く見守り、しかるべき時期に適切に対応すべきという意見で集約された。

マスコミからは会議終了後に議長に取材が殺到した。当初は会議でどのような意見が出たか、議会としてどう対応するのか、から始まって、最後は議長としてこの事態をどう受け止めるかなど議長個人の見解を求める質問も浴びせられた。

取材が一段落したのちに、今度は市議の所属政党が午後3時半から記者会見を開き党としての対応を発表するとの情報が入った。

その内容を見て初めて、党として議員辞職勧告をし、市議もこれを受諾したこと、及び一転して駐車内での出来事でなく、一旦公道に出てからフェンスに衝突したことを認めたことが明らかとなった。

これが今回の事件の大まかな流れである。

もちろんこの間、議長も私も事務局も早朝から夕方まで、自治法や会議規則、実例などを基にあらゆる対応策を検討協議していたことは言うまでもない。

この一連の経過から、改めて現在の制度上の限界等について考察した。

まず、マスコミ等の関心は一つは「議会としてどういう対応をするか」にある。これは裏を返せば、今回のような不祥事について本人を辞めさせる方途が議会にあるか否かということに帰着する。

この点に関しては残念ながら自治法上は、「除名の懲罰」ぐらいしかない。これは要件が厳しく、議会を開いて、3分の2以上の議員が出席し、しかも出席議員の4分の3以上の同意がなければできない。

一般的に耳にする「辞職勧告決議」は、法的な拘束力がないため、議員を強制的に辞職させることはできない。しかもこの場合も議会を開いてその議決が必要となる。

あとは、議員が議会に辞職を願い出るしかない。

ここで自治法が予定する「議会の姿」が浮かび上がる。議会を招集する権限は議長にはなく、首長が持っている。ということは、基本的に議会は首長の提出する「議案」の審査をする機関であり、今回のような議会内部の事案について議会が自律的に会議を開くことは予定していないということである。

おそらく、法律に規定していないのは、そもそも選挙で選ばれる議員たる者は当然人格識見ともに優れた「選良」という前提に立っている、ということだ。そこには不祥事を起こすはずがないという思想が読み取れる。

このことは我々議員がもう一度肝に銘ずべきことである。

もう一つは、議会の組織としての一体性が極めて弱い制度上の限界があるということである。議長に認められているのはあくまでも「会議」における秩序維持の権限である。首長のような「指揮監督権」は残念ながら議長にはないのである。

だからこそ、議会としての対応といってもはたから見れば歯がゆいものとならざるを得ないのである。

議長がその立場で議員に対して辞職を要請することは制度上無理である。首長に要請して議会を招集してもらい、そのうえで議決をしなければならないという手続きを踏まなければならない。

今回の件は、今後いつ本人から辞職願が提出されるかに焦点が移っている。この場合でも、辞職願を受理した後、許可するにあたって直接本人に最終的な意思確認を行うことが手続き上求められる。

歴史と伝統ある甲府市議会の信用、市民からの信頼が失墜したことは紛れもない事実である。

今後の課題として、市民の負託に真に応えていく議員一人ひとりの自覚、いうまでもなく自治法で予定している「選良」としての矜持を保つこと、また、議会が真に自律能動的な組織体へと脱皮するための制度改革が喫緊のものとして求められることは言うまでもない。断じて肝に銘じていくことを改めて決意した。

議会がこの闇から抜け出せるか?

議会がこの闇から抜け出せるか?

6月定例市議会から

2015年6月21日

甲府市議会は、6月16日から18日までの間本会議を開き、質問戦を行った。副議長として、休憩後の議事進行を担わせていただいた。

議長席から各議員の質問と当局の答弁を聞かせてもらった。今回は新人議員も多く登壇したことにより、ある意味新鮮な空気が議場内を漂った。

改めて感じることであるが、この質問戦、現状の制度では質問議員個人と当局のやりとりだけであり、議会対当局という図式にはなっていない。この点は、「地方議会 その現実と改革の方向」で竹下譲氏が指摘しているとおりである。

いってみれば、1人対市長以下当局であり、他の31人の議員は質問に何の関与もなく、黙って聞いているだけである。広い議場の中で、持ち時間を与えられて自己の主張をぶつける構図だが、たとえその主張に異論のある場合でも他の議員の発言は許されない。

当局の答弁も市長、あるいは担当部長と分担して行われるのが通例であるが、議員個人に対する答弁であっても、それが議場で行われるということに意味がある。

議場での発言は当然のことながら、議員はもちろん当局も拘束する、非常に重い意味がある。このことから、答弁内容も論点が整理され、これまでの当局の対応等との整合性を慎重に吟味され、完結した内容になっているものである。

会議規則上、質問議員には、3回までの質問回数が認められている。再質問、再々質問が認められているということである。

しかしながら、この再質問、再々質問の本来的意義についての認識が次第に薄れているようである。

1回目の質問に対する答弁で完結するのが通例であり、再質問、再々質問はその答弁内容に視点の見落としや過去の答弁との齟齬などといった「欠けている点」がある場合に、これを質して議論を深めるために行うものである。

しかしながら、これまで本来的な意味での再質問、再々質問に出合ったことがほとんどない。その多くは、単に自己の主張が採用されなかったことへの不満の域を出ず、答弁の問題点の掘り下げがない結果、最初の答弁の繰り返しになる例が圧倒的である。

今議会で一部の議員から、「再質問」の答弁者に市長を指名したのに、市長が登壇しなかったことを議会運営委員会で問題視する発言があった。

いずれも私が議長役の時の質問であったが、答弁内容はいずれも質問の提起した課題に対して網羅的に答えており、再質問の余地はないものであったにもかかわらず、あえて市長を指名し答弁を求めたものである。

当然、最初の答弁者が再度同じ答弁を繰り返したが、これがよほど気に入らなかったのか、議会運営委員会にまで持ち込んでしまった。耳を疑うような発言である。

前の市長は何度も指名に応じて再質問に対して答弁に立ったということを引いて、新市長が指名したにもかかわらず答弁に立たないのは、「議会軽視」ではないかという。

はたしてそうであろうか。私が聞いていた限り、答弁漏れはないし、完結した答弁であった。むしろ、再質問の余地はないものであった。にもかかわらず、あえて市長を指名して再質問と称して答弁を求めたものである。

これこそ逆に議会の基本的ルールを無視した「議場の独占行為」ではないか。答弁を求めるだけの質問内容であったか?しかも市長に求めるにふさわしい内容であったか?この点を顧みるべきである。さらに、「答弁」は当局という組織の意思表明であり、誰が答弁するかによって、答弁の効果が変わるものではない。決して個人的に見解を述べているのではないのである。答弁者を指名するなどという行為は本来ありえないものである。また失望してしまった。

あろうことか、地元紙にも「市長答弁せず」という仰々しい見出しで記事が書かれてしまった。5月末の全員協議会の記事といい今回の記事といい、議会の権威を失墜させるような議員の行動に大いに異議を唱えたい。

年々議会のクオリティが低下していると感じているのは、私一人ではあるまい。

この子に笑われないようにせねば

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