会派視察~韮崎市子育て支援センター・佐久市読書通帳~
11月11日に、会派で韮崎市子育て支援センターと佐久市立中央図書館の視察を行った。
午前9時半からは韮崎駅前の市民交流センター「ニコリ」3階にある韮崎市子育て支援センターで、同施設が担当している子育て支援事業を視察した。
「ニコリ」は、旧イトーヨーカドーの建物を改修し、公民館や図書館、市民活動スペースなどを整備した文化的な施設としてリニューアルしたものである。先日総務委員会で視察した「前橋プラザ元気21」と性格が似通っている。
その3階に整備された子育て支援センターは、韮崎市の子育て支援の拠点施設として、NPO法人子育て支援センターちびっこはうすが指定管理者として事業運営にあたっている。
同センターは、子ども・子育て支援法に定める子育て支援事業のうち、地域子育て支援拠点事業とファミリーサポート事業を担っており、正スタッフ4名と数名の補助スタッフが配置されている。
平成23年9月開設以来、充実した施設内容と支援事業の質の高さから、市内だけでなく他市からも電車等でわざわざやってくる利用者もいるほど人気が高い。
担当者からの説明でその人気の秘密を垣間見た感がする。現場の職員の皆さんの情熱もさることながら、人口減社会に向かう今の時世でやはり何を重点に置き予算配分するかが行政サイドでも明確になっている点である。
大型店が撤退した後の建物を依然商業施設として利活用する道をとらず、文化施設に転換した点、そのなかで、子育て拠点施設に多くのスペースを割いていること、図書館の設置、市民活動のスペースと、市民が「使う」という視点から整備をした点に大いに先進性を感じる。
以前この建物を訪れた時にも感じたことだが、高校生などの若い世代も多く利用し、明るく活気のある空間という印象を強く受ける。
子育て支援センターも、多くの子育て世代でにぎわっている。子どもを中心に保護者同士の交流も新たに生まれ、また子育て相談なども専門スタッフによる相談だけでなく、親同士のいわば「ピア・サポート」的な子育て体験の共有などもあり、利用しやすさが大きな魅力と考えられる。
ここまでして初めて子育て支援といえるという質の高さに圧倒された1時間の視察であった。
午後からは、佐久市立中央図書館で読書通帳について研修した。
佐久市には市立図書館が5館ある。さすがに文教都市長野県だ、と改めて感服する。人口は約10万人、甲府市の約半分であるが、図書館数は5倍。なにをかいわんやである。
読書通帳はこの7月に、長野県では初めて、全国でも8番目として取り組みが始まった。
1冊300円、佐久市内の中学生以下は無料と気軽に作ることができ、借りた本の名前と借りた年月日が「記帳」され、最高で216冊分まで記録できるという。
通帳を専用の機械に通すと、あのATMのように記帳されるもので、自分の読書歴を後々まで保存できるという利点がある。いわば自分自身の「知的財産」である。
読書を重ねることによって自身の「拡大」が実現されると考えるが、残念ながらどの時期にどのような本を読んだか、について記録することは少ないのではないだろうか。買った本であれば、本棚に並べること自体が記録となり得るが、借りた本については、記録を残せない。
マメな性格の人であれば別だが、図書館で借りた本についておそらく記録する人は少ないと思われる。読書通帳はこうしたことから生まれたものだろう。
特に子どもたちの読書活動をより進めるうえでは、通帳は有用なアイテムだ。借りることに張り合いが出てくる。益々読書の習慣が身に付くのではないか。大人になって振り返った時に大きな財産になるだろう。
わが市でも子ども読書活動をより進めるために推進計画がつくられている。やってみる価値は大いにあると思うのだが。

















