令和3年12月定例会代表質問(その3)
代表質問の3問目は「ウィズコロナ時代を見据えた今後の取組みについて」である。
(1)まず、コロナをきっかけとした甲府への人の流れをつくることについて を質問した。
コロナによって、いわゆる3密の回避のため、不要不急の外出の自粛、時間差出勤、在宅ワークなどライフスタイルの変革が促され、これまでのオフィスへの出勤という当然と考えられてきた働き方の概念を根底から覆した感がある。
パソコンとWi-Fi環境とで、テレワークやあるいは旅先で休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションといった新たな様式が生まれている。このことは通勤圏という制約を取り外し、これまで人材の供給源という地位に追いやられてきた地方にとって都市圏から人材を取り戻す千載一遇のチャンスである。
わが甲府市は日本遺産の昇仙峡をはじめとする観光資源、南北の田園地帯と都市部の生活空間との絶妙な融和から近年就農による移住者の増加など、首都圏から人材を呼び込むポテンシャルを十分持っており、今後コロナをきっかけとして、東京圏からの人の流れが加速するなかで、甲府を選び取ってもらうための戦略的な展開を求めた。
(2)次に、昨年来コロナによる地域活動の停滞が余儀なくされ、人間関係の希薄化に拍車がかかって地域での「絆」がますます失われるのではないか、という危機感から、こうした状況下だからこそ市が昨年開設した協働支援センターを中心とする協働のまちづくりが重要ではないか、という問題提起を行った。
コロナは地域コミュニティにとっては一面的には大規模災害に匹敵するほどの困難状況といえる。人との接触の機会を次第に失わせ、災害を乗り越えるうえで重要な役割をもつ地域コミュニティの弱体化は、阪神淡路大震災や東日本大震災などを経験した我が国にとっては由々しき事態である。
協働のまちづくりは、行政による適切なエンパワメントを行いながら、地域自体の主体的な課題解決を支援することによって、地域内の絆を深め、いかなる困難に直面してもともに乗り越えていくだけの地域力を高める狙いがある。
市の協働支援センターはこれまでの伝統的な地域とのかかわり方を180度転換して、客待ちから積極的に地域に飛び込むあり方に変え、このモデルを現在2地区で実証実験的に展開しており、行政と地域がよりフラットなパートナーシップのもとで、一緒に地域づくりに汗をかくものとして、初当選以来提言してきた協働のまちづくりがいい形で展開されていることが実感される。
いずれの質問もコロナをきっかけとしてのライフスタイルの変容という観点から、持続可能性を探る意図がある。特に協働のまちづくりは、ふるさと甲府の人々の営み自体を一つの資源としてとらえようというものであり、懸命に取り組むその姿が次の世代や現に甲府を離れて異郷の地で懸命に生きている世代への応援のメッセージになれば、と思っている。
※第3問の質問原稿は →こちら)



