平成31年2月8日(金)14時~府中の森芸術劇場にて「第57回東京都市議会議員研修会」が「東京の自治と市議会の役割」と題して東京大学名誉教授の大森先生をお迎えして開催されました。先生は「自治体」に関する多くの著書も執筆されており、幅広い経験と深い知見から議員一人一人に大変重要なメッセージを幾つか発信されました。議会の承認なくして自治体の予算の執行はできないという議決機関としての役割と重み。執行機関の長としての首長に対する議員としての政治姿勢。最後に会派政治に対する示唆。議員としての合意点を見い出す努力。先生が最後に語られた「合意形成のための妥協は決して敗北ではない。それは勝利であると受け止めるべきである」とのお話が心に響きました。(写真:講演をされる大森先生と会場外の公園の様子)
平成31年2月7日(木)13時~小平市役所にて小平市議会主催の議員研修会が開催されました。研修のテーマは「新公会計制度について」公益財団法人地方自治総合研究所研究員の菅原敏夫先生より講義を頂きました。総務省が「地方公会計は、現金主義会計による予算・決算制度を補完するものとして、現金主義会計では見えにくいコストやストックを把握することで中長期的な財産運営への活用の充実が期待できるため、各地方公共団体において、その整備を推進していくことが極めて重要であると考えています」と示した通り、地方公共団体の固定資産をどう評価するかが大きなポイントとなります。この評価方法によって固定資産の額が大きく変動してきます。もともと地方公共団体では、固定資産に関して取得の経緯、取得原価、耐用年数、現存の確認、価格評価の方法など、一般企業と異なりこれまでの経験が及ばないことが多く、その評価額の信頼性を得るには少しの時間が必要だと感じました。全国の基礎自治体の評価額を横ならびで比較参照できるレベルに達する日が1年でも早く到来し本当の意味で「公共施設マネジメント」の判断に資する公会計制度になることを望みます。(写真:当日配付の資料の表紙)