1月29日(日) 本日は、高知県民文化ホール第6多目的室にて開催されましたシンポジウム「大震災と視覚障がい者支援はどうあるべきか」に参加をしました。東日本大震災において「視覚障がい者」の多くの方々の尊い命が奪われてしまいました。それとともに「視覚障がい者」の避難所や福祉避難所のあり方などの課題が残されております。福島県いわき市で東日本大震災に被災した坂野智弘(さかの ともひろ)さんが体験談を交えながら「視覚障がい者の置かれている現状などを知ってほしい」と訴えられました。坂野さんは、約5年前、病気で視力をほぼ失っており、母親と暮らす自宅で被災し、自宅は全壊、4ヵ月にわたり避難所生活を余儀なくされてしまいました。避難所で一番困ったのがトイレであったそうです。避難所内の場所によってトイレの鍵が異なっていたり、水の流し方がわからないなど苦労をしたそうです。お弁当給付の情報が壁に張り出されても、呼びかけがない限り「視覚障がい者」にはわからない。当初は「視覚障がい者」であることが周囲の避難者に認識されずに大変なストレスがあったそうです。しかし、勇気をだして挨拶の声かけをしながら雑談の中でストレスを緩和させていったそうです。その他、専門分野で活躍されておられる先生方のパネル討論も行われました。私は、日常生活において「視覚障がい者」の気持ちや苦痛が理解できていないことに対して大変に反省をさせられました。南海地震対策の中でも最重要課題として位置づけ山積する課題解決に向けて取り組むとともに、市民の皆様に「視覚障がい者」の現状を知って頂き、積極的に社会参加ができる受け皿づくりをさらに拡充していかなければなりません。

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