バックナンバー: 2011年 10月

平成23年度 高知市「防災人づくり塾」が10月26日(水)に開校しました。3.11以降、本市において防災意識が高まっている中で過去最高の250名が参加。開催会場である「総合あんしんセンター」3階の大会議室は、満席で熱気にあふれておりました。今回から私も塾生の一人として防災の基本を再度学習すべく応募をしました。第1回目は、開校式終了後、第1講義として「南海地震に備えてー東日本大震災の状況と震災時の心構えー」と題して消防局総務課主幹の本山和平 氏が登壇されました。3.11直後の被災現場に救助隊員として参加し、被災現場での活動を映像で紹介。生々しい現場の状況と今後の教訓を語っておられました。第2講義として「宮城県南三陸町における保険・衛生支援活動等に参加して」と題して、健康福祉部  理事堀川俊一氏が登壇され、被災現場での衛生状況などを講演されました。被災現場から学ぶべき教訓が多数ありました。観念論に陥らないように、地域においても実践に徹して防災活動・防災意識の啓発にこれからも取り組んで参ります。

 

3.11東日本大震災の教訓を活かすべく高知市南海地震対策調査特別委員会の委員として死者・行方不明者の被害が大きかった宮城県(仙台市・石巻市・女川町・東松島市・名取市)を2泊3日(10月19日~21日)で現地視察して参りました。初日、高知龍馬空港から仙台空港に到着。仙台空港から石巻市の大川小学校跡へとバスで移動。被災現場に到着し「石巻の悲劇」と言われております大川小学校の被災現場を実際に目の当たりにして絶句しました。全児童108名の内、約7割りの74名の尊き命が津波にのみ込まれてしまいました。大川小学校の周辺には、多くの住居があったそうですが廃墟と化しており、津波の破壊力には、なすすべもなかったことを実感させられました。無念であり、言葉や文章で表現できない状況でありました。被災現場において、大川小学校の悲劇を二度と生じさせない対策を真剣に取り組む決意を致しました。

(写真:10月19日 石巻市の大川小学校跡)