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10月10日から2泊3日で、東日本大震災の復興状況の視察を行いました。全国市議会議長会では、毎年このように状況を確認し、国への要望活動を行っています。
(10日・水) 第1日目は、盛岡市にて、全国市議会議長会の正副会長会議が開催されました。
私は、2016年の地区防災計画フォーラム以来の東北訪問になりますが、岩手県は初めての訪問です。お昼は、岩手冷麺。麺が違う事に驚き、果物が入っていることに驚き、赤いスープの色に驚きました。
はじめに、正副議長会が開催され、今後の評議員会についての協議や、視察行程の確認がありました。その後、視察した、原敬記念館では、「平民首相」と尊敬された原敬首相の人生観や政治への手腕を学ぶ事が出来ました。
また、札幌市議会議長の会長から北海道地震での停電被害について貴重なお話しを伺い、災害の 想定外に対応する厳しき現実を学びました。庭には、珍しいカヤの木があり、感動しました。
(11日・木)2日目。東日本大震災より7年7か月。丁度の節目の日に釜石市と大船渡市のその後を見つめました。
はじめに、釜石市でも被害の大きかった鵜住居地区の状況を視察させて頂きました。(1400世帯中約6割が被災したとの事)
釜石の奇跡と伝えられた中学生や小学生がどの様な思いで懸命に逃げたのか、その道を追いました。小中学校のあったその場所は、ラグビーワールドカップが行われる場所に生まれ代わります。
この地区が復興のコンセプトに掲げたのは、学校や保育所を高台に上げる事。その場所は海抜16メートルの所で、住民の方々は、子供たちが元気に学校に行く姿を見たい!との強い思いがあったとの事です。
釜石ではまだ、500世帯が仮設住宅で過ごされておられるとか。
JR山田線は、来年度開通予定だそうです。地震後、多くのJR線が廃止になる中での開通は、住民の皆様にとって朗報であり、ワールドカップ予選の観戦に!とお誘いを受けました。
2箇所目は、大船渡市
はじめに、大船渡市の消防・防災体制を見せて頂きました。周辺市町村と組合立で構成され、海の様子を監視できるカメラが新たに設置され、海での救助活動が出来るようにと、深さ5mのプールの設置されていました。また、歓迎のご挨拶を頂いた大船渡市長によると、大船渡市では、256の事業中、210種の復興事業を終え、復興事業の終盤を迎えていると言うことでした。
その後、市の防災観光交流センター3階から街を眺めました。現地説明によると、この交流センターから海側は居住しない区域とし、市が土地を買い上げて商業施設や公園、ホテル、水産関係の施設が建設されています。
商業地区では、街作り会社を設立し、借地権(20年から40年)の設定で営業が開始されています。お花屋さんやレンタル衣装屋さん、ライブハウスも営業されています。
海側には、11,5メートルの防波堤と7、5メートルの防潮堤を作り、鉄道路線は廃止でJRのBRTが走行するということです。
(12日 3日目)陸前高田市です。
一言で言うならば、復興は、災害の大きさに比例し時間がかかる事を見せつけられました。そして、一部を見て復興の進捗を評価してはいけないと思いました。
あらためて、犠牲になられて方々のご冥福をお祈りし、被災された方々にお見舞い申し上げます。
山を切り開いて宅地を造成し、かさ上げに使う土は、ベルト・コンベアで。トラックで運ぶには9年ぐらいかかるところを1年半で土砂の運搬を行うなど、知恵とお金を賭けて急いでいます。高田地区では約90ヘクタール近くを10メートルかさ上げする工事がまだ、延々と行われています。
一方、防災集団移転促進事業は、30団地全ての造成工事が完成して住宅再建が進んでいました。
また、海に近い所では高田松原再生の為に砂浜を作り、松を植林して復興祈念公園が建設中です。ここには、震災遺構の建物などが残される様です。
奇跡の一本松もユースホステルも、中学校も定住住宅もそのままでした。震災遺構として、公園内に残されるようです。
11日には戸羽市長さんからも貴重なお話をお伺いしました。陸前高田では、職員も犠牲となり市の機能不全が起こったのではないかと推察いたします。
今回の岩手県訪問では、
*道路網が整備され,主要道路は随分高い場所に作られていた
高い防潮堤が作られているが、いずれもL1 想定であり、高台移転やかさ上げになどの2重構造の対策でL2 からの危険回避を行うとしている。
*復興は進んでいるが、復興庁10年の間に整備を完了するには無理があるのではないか。など、いろいろと考えました
私達高知県民にとって津波・地震災害は決して人事ではありません。
海抜0メートルの地域に居住する下知が取り組んでいる、事前復興計画を具体的な都市計画に落とし込めるまで、訓練や啓発、協議、合意まで、地道に取り組まねばならない事も肝に銘じました。
全国市議会議長会正副会長会は山田札幌市議会議長を中心に、毎年現地視察を行い国への要望を行なっています。
今回の視察では、被災地の復興の現状を見させて頂き、議員が果たすべき役割や何ができるのかを考えさせられました。
そして、復興の現状に立ちはだかる法改正の必要性なども感じました。