本日はJR道場駅での朝のご挨拶からスタートしました。寒気の中にも日差しが暖かく春の気配を感じました。さてその後はご相談の内容に関して当局とのやり取りを行いました。ご相談の中にはすぐに結果の出ないものもありますが粘り強く取り組んでまいります。
さて先日会派で目黒区で行われている胃がんハイリスク検診について視察しましたので内容をご報告します。
当日は目黒区健康福祉部健康推進課 上田広美 課長と久世拓司 係長にお話をうかがいました。ありがとうございました。目黒区では、胃がんの発生リスクを明らかにし、そのリスクに応じて、より効率的に胃がんの予防、早期発見を図るために、血液検査で血清ペプシノゲン、およびピロリ菌抗体を測定することにより、胃がんの発生リスクを明らかにする、胃がんハイリスク検診(以下ハイリスク検診)を平成20年度より実施しています。
会派としてその必要性を認識し昨年の定例市会で早期実施を要望した経緯がありますが、実施には至っていません。本市での導入に向けて、目黒区の先進事例を参考にするため、今回の視察を行いました。
目黒区で従来から実施されていたX線検査は他の自治体同様、受診率の低下、低い発見率など問題点が多くありました。そこで胃がん死亡の現状および検診による胃がん発見率を解析し、さらにアンケート調査による胃がん検診に対する区民の受診意向を知ることにより目黒区の胃がん対策を検討しました。。
結果、区における胃がん死亡は40歳代の若年者で経年的に減少し、さらに発見率も40歳代で0.01%と低いことから単純に受診者向上による受診率の向上を目指すのみでは死亡の現象が見込めず、胃がんハイリスク郡に対しての重点的なアプローチが必要になることが明らかになりました。
さらにアンケート結果では、区民の9割以上が、胃がんの発生リスクを知りたいと考えていました。以上の経緯から、ハイリスク検診の導入にりました。
ハイリスク検診は従来の区民検診に組み込まれ、40歳から70歳までの5歳刻みと74歳の方が受診しています。目黒区の場合、従来の区民検診は無料で実施されていたことから、それに合わせる形でハイリスク検診も無料で実施されています。
ハイリスク検診に要する費用は年間約2500万円で、東京都がハイリスク検診に消極的であることから補助がなく、全額目黒区単費でまかなわれています。
導入後の検診受診率は2.7%から33.1%と12倍に上昇、胃がん発見率は0.1%から0.27%と2.7倍に上昇、さらにがん発見1例当たりの経費は導入前の1094万円から155万円と7分の1に削減できました。
ハイリスク検診のメリットは、検診受診率がハイリスク検診を導入した直後より従来のX線検診と比較し、受診率、発見率ともに向上していることから、明らかです。
一方、ハイリスク検診導入後もX線検診は継続して行われています。理由は①ハイリスク検診が国の胃がん検診ガイドラインに記載がない②医師会の中でも内視鏡、X線、ハイリスク検診の有効性に対する考え方が分かれているためです。
会派とし神戸市に引き続きハイリスク検診の導入に向けて様々な機会に質疑してまいります。また自治体もも医師会も安心してハイリスク検診に取り組めるよう、国への働きかけも行ってまいります。
