「西郷どん村」の夢のあと
すっかり秋めいて、黄金色の田んぼが収穫時期を迎えています。
今年は台風の直撃もなく、どこの田んぼも豊かな稲穂を実らせています。令和2年度第3回定例会では、補正予算に組まれた霧島商社の債務処理の補助金について、多くの議論が交わされました。
霧島商社が運営した「西郷町どん村」は開始からわずか7ヶ月で閉鎖しましたが、多くの生産者に対し多額の未払金が残されました。民間企業の残務整理に市民の血税が使われることは許されないとし、予算委員会では会派を代表し反対を表明しました。その後、会派で議論を重ね、最終的には補正予算に賛成し、付帯決議を付けて行政に適切な対応を求めることにしました。最終本会議の10月1日、霧島市議会初の付帯決議の動議を提案、全会一致で可決されました。
市長はこの付帯決議を重く受け止めて、未来に禍根を残さぬよう対応していただきたいと願います。
※附帯決議とは可決された案件に、市議会の要望を付ける決議のこと。
今回の付帯決議の内容は以下の通りです。
「議案第65号令和2年度霧島市一般会計補正予算(第9号)の採決に当たり款7商工費、目2商工業振興費において一般社団法人霧島商社が日当山西郷どん村物産館の事業撤退に伴い、未払いとなっている納入事業者等へ補助する商工業振興総務管理事務事業837万6千円を増額補正する件で下記の意見を付するものとする。
1. 一般社団法人霧島商社が収支悪化により事業撤退に至った経緯及び原因を究明し、文書により議会に報告すること。
2. 結果として公金を投入し霧島商社の未払処理をしなくてはならなくなったことへの行政の責任を明らかにすること。
3. 事件の再発を防止するための対策を策定し執行すること。」