一般質問終了しました。豪雪対応について12問。インターネットで確認できます。
再質問の時間を利用して「災害対策本部をずっと見させていただいたが、県幹部職員の心に、これまでの経験値と縦割り行政により(できないと思うとやらない)壁がある。県民の命がかかっているのだから、できる、できない、ではなく、なりふり構わず(要請することは要請し)実行すべきであった。それが課題だと思う。」と締めくくりました。
NHKで私の質問(大雪の影響で大学受験できなかった受験生への対応)に対する答弁内容が流れました。
大雪対応の質疑が、県議会全員協議会で集中的に行われました。私も明日の一般質問でも12問にわたって質問しますが、それ以外の質問をしました。
まず、坂井市の国道364号線で雪に埋もれた車の中で、富山県の19歳の男性が一酸化炭素中毒で死亡した件の対応について県警に、事実関係と不幸な事件になったことの検証と責任について問いました。
さらに、今回は、除雪していない道路や圧雪により介護や医療など県民の生命にかかわる問題であったが、除雪すべき道路が100あるのに除雪力が10しかなければ20、30にする対策を練らねばならない。しかし、県外への支援要請が遅かったし、自衛隊も(重機免許を持っており)生活道路除雪のために残す要請を行うべきであった。なかなか県が行わないので国会議員を通じて自衛隊派遣について質問してもらった経緯を述べながら、その対応について質問しました。
また、外国人が運休情報が入らず、バス停前に立っていたことを例にあげて、外国人への情報伝達の課題を問いました。
明日は、13時20分から質問します。インターネットでライブまたは録画で観ることができます。傍聴は県議会議事堂にお越しください。
越前和紙の郷が今回の大雪で原料工場(写真)が倒壊するなど大きな被害にあっています。浮島智子衆議院議員、清水和明越前市議と視察しましたが、あまりの惨状に驚きました。伝統産業に赤信号が灯っています。
今日は、福井県和紙工業協同組合副理事長(全国手すき和紙連合会会長)の五十嵐康三氏に、被災されたお宅を何軒も同行して説明いただきました。
景観保持のため道路が狭く、過去最高の積雪により通勤ができず、物流がまったく途絶えて出荷や原料の仕入れができず、たまたま出勤したとしても屋根雪おろしなどで仕事ができない状態が2週間続いています。和紙を乾かすための重油も届かないことも課題でした。
そのため県外の顧客から取引の中止が発生し、バレンタインなどイベントの包装資材のキャンセルが相次ぎ、出荷不能のこの期間に安価な洋紙へと移行したことへの不安を訴えていました。一旦、洋紙に変わると二度と和紙に戻ることがないそうです。
それでも工場が倒壊した77歳の社長は「外国に越前和紙を輸出しているお得意様に迷惑をかけられない。日本の文化を外国に紹介するルートを絶つわけにはいかない。」と気丈におっしゃっていました。
和紙1ロール約10万円の製品が幾つも入っている倉庫が倒壊していました。当然ながら雪水で濡れれば商品になりません。建物が古すぎるため、保険もないそうです。
瓦屋根が雪の重みで、これほど波打つのかと思うほど変形している工場もありました。
建物の撤去、再建、従業員の雇用、売上減少(五十嵐副理事長の会社は通常の1/3)、顧客離れ、など厳しい現況です。
農林水産も厳しい現実がありますが、農業共済があります。撤去や再建費用を補助する制度もありますが、こうした伝統産業の再建のための補助制度はないのではないでしょうか?
浮島智子衆議院議員が、明後日20日に行われる衆議院予算委員会で取り上げます。