11月は、厚生労働省が定める「児童虐待防止推進月間」です。子どもの虐待を無くすための「オレンジリボン運動」として、国道8号線沿い北四ツ居交差点にて女性党員さんとともに訴えてきました。私もオレンジリボンならずオレンジネクタイを100円ショップで購入し着用して臨みました。
「オレンジリボン運動」は、2004年栃木県小山市で起きた痛ましい事件が発端となりました。当時3歳と4歳の兄弟が、父親の友人から繰り返し暴行を受け、命を落としてしまったのです。実はその兄弟の様子に、まわりの大人が虐待に気づき、いったんは保護をされたのですが、その後適切な措置を取らなかったために、悲劇が起きてしまったのです。
もう二度とこのような悲劇を起こしてはならない。まわりの大人が、地域の人たちが、そして行政がしっかりと連携し、協力する中で児童虐待を防ぎ、大切なこどもたちの命をまもるために、オレンジリボン運動が始まり公明党も後押しをしているものです。
児童相談所での児童虐待相談対応件数は増加傾向にあり、2012年度は、過去最高の6万6807件に上ります。これは、児童虐待防止法施行前の1999年度と比べて、5,7倍増になります。これらは、虐待への意識が向上し、より多くの相談が寄せられるようになった事もありますが、一方で虐待そのものが増えている可能性も指摘されており、一層の対策の強化が必要です。
公明党のリードで、2000年に児童虐待防止法が成立しました。同法により、法律上初めて、虐待の定義が①身体への暴行②わいせつ行為③養育の放棄④心理的外傷を与える言動などが明確化され、虐待を発見した場合の通告義務も定められました。また、2007年の法改正では、児童相談所の立ち入り調査の権限強化などが実現しています。