財政破綻した夕張市。何が原因だったのか? その危険な兆候を早く発見するために実態を学びにきました。
なぜ夕張市が財政破たんしたのか? そして、なぜその悪化した財政を誰も指摘できなかったのか?
簡単です。一時借入で多重債務を繰り返し、組織ぐるみで隠ぺいしていたからです。炭鉱が閉鎖し人口が減少し、主要産業がない中で、国の補助金を使って観光産業に明日を託した夕張市でしたが、あまりにも使われない施設を作りすぎ放漫経営になって借金が353億円に膨らみ、それを粉飾決算でごまかしていたのです。
「行政はつぶれない。」きっと国が何とかしてくれると思ったのでしょうが、さにあらず、市民サービスのほとんどが切られました。職員数も1/3になり、市職員給料も全国1安くなって、人口減少も拍車がかかりました。
そして、こういった粉飾決算を隠せないように国は4つの指標を導入し、各市町村に報告させるようにしたのです。しかし、まだこの指標の中の将来負担比率にはPFIで作った借金など全ての数字が入っておらず、穴があります。したがってまだまだ不完全な指標であり、これで財政を全てチェックできるわけではありません。
さらに、今後は老朽化した公有財産(道路、橋梁、建物)の改修費用が必要になり、人口減少、少子化、高齢化による社会保障費の増大とともに、将来を見通した財政運営が必要となってきます。
国・地方合わせて債務が1000兆円を超すと言われている本年、どうやってこの借金を返していくのでしょうか。
