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福井市 西本恵一
nishimotokei@ybb.ne.jp
 佐賀県武雄市の人口は5万人強。平成18年に東大出身・総務省出の最年少市長が誕生しました。
 
名も知られず、名産品もなく、高齢化が著しい田舎町であった武雄市が、今や年間130の行政視察があるほどに活気に満ちてきています。なぜでしょうか。
 
 昨日経済企業委員会で視察訪問した際、思いもかけず樋渡(ひわたし)市長自らが挨拶にきて、武雄市の宣伝をしていきました。正直行って、視察目的以上に15分ほどでしたが市長の話を聴けたことが収穫でした。

「名産品がなければ作ればいい。日本の中でどこも取り組んでいないものがいい。」ということから、日本で取り扱いのなかったハーブの一種レモングラスに着目し、わざわざタイまで職員を1週間実習に行かせて、レモングラス課(当初は係)という部署を作り、栽培、販路拡大を図り、現在では伊勢丹や九州の百貨店等100店舗以上で販売しています。作付面積は2.5ha、昨年度の売り上げは2400万円だそうです。売上そのものは小さいですが、その話題が全国紙やテレビ局にも取り上げられ、大きな経済効果を生み出しています。

また、いのししが3万頭以上生息し、畑を荒らすことから、いのしし課という部署を作って、ぼたん肉の販売も手掛けるようになりました。(ただし、いのしし肉は扱いにくく、手間もかかるため、売上面だけを考えれば疑問が残りますが、話題づくりになっています)。

さらに、市長自身が作り上げた日本フェイスブック学会や日本ツィッター学会の会長であり、職員全員がツィッターに登録し、約50人が常時利用しているようです。facebook係も作っています。来年は、日本フェイスブック学会を武雄市で催す予定だそうです。

B&Bの島田洋七著作の「がばい婆ちゃん」の映画ロケ地誘致も行い、その担当部署である「がばい婆ちゃん課」なるものがあります。また昨年10月に「お結び課」なる部署をつくり、1対1のお見合いの場を提供し、現在20組がお付き合いしているそうです。福井市がここ数年でお見合いパーティを年に3回ほど行っていますが結婚まで至ったのが数組であることを考えれば、評価できる取り組みです。

市民病院の大量職員解雇や、改革を断行する若い市長についていけない職員が辞表を提出するなど、市長就任時595名いた職員は昨年度で409名となり、186名が退職し、5年間の削減効果は33億円になるそうです。

 ここまでで、おわかりのように、市長が変わってから日本全国に武雄市の存在をアピールしています。

「小さい市だからここまでできるのだろうか。いや、きっと首長の強固な改革の意思があれば変えることができる。リーダーの一念次第。これからの行政運営は横並びではだめ。常識だけでもダメ。信じられないことをしなければ変わらないものかもしれない」そう、確信して帰ってきました。

帰り際に、市長がぜひ読んでくださいと勧めていった講談社刊の「首長パンチ」1500円(印税は東日本大震災被災者支援に使うそうです)を買って新幹線の中で読みましたが、どんどん引き込まれていく内容で「おもしろい。」

ある面未熟な若い市長です。理解も得られない方もいるし、敵も作る。しかし、間違いなく武雄市は良くなっています。支持する人も拡がっています。

ただし、これからが勝負だと思います。まさに注目すべき市であり市長です。

電子行政を推進してきた私でも、役所内にフェイスブック係があることに驚きました

部署看板 「いのしし課」と「がばい婆ちゃん課」

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