先日、キグレサーカス事業停止のニュースが流れました。今からちょうど30年前に富山公演で1ヶ月にわたりアルバイト(スポットライト役)をしていただけに、残念でなりません。何十回も見た演技、あの時の団員の私生活の状況や練習風景など陽の当らないところでの顔が忘れられません。舞台上でバケツをひっくり返すような小便をする象、2本足で綱を渡る子犬、火の輪を通る虎。思い返せばその時の場面が次から次へとよみがえってきます。
心配なのは今後の団員の生活です。あの頃の団員達の子どもは公演のたびに学校を転々としていました。団員の中には、社会生活としてサーカスしか知らない人もいると思います。景気が冷え込む中で、こういったエンターテーメントにもしわ寄せがきているのでしょう。厳しさを改めて感じています。サーカスは文化です。その灯がひとつ消えていくことが忍びない思いです。
それにしても、経済景気対策に無為無策の民主政権には呆れてしまいます。その対応の遅れが、多くの国民を疲弊させているのです。