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福井市 西本恵一
nishimotokei@ybb.ne.jp
バックナンバー 2009年 11月 15日

陰になってご支援いただいている方から、以下の山本周五郎著『赤ひげ診療譚(たん)』の一文がメールで届きました。

議員になるまでは、いかに早く、効率的に、効果的な仕事をするか、絶えず合理性を求めてきた私ですが、議員になってからは、それだけではだめだということを認識しています。

短期的な効果より、自分の信念にしたがい、人が見ていようと見ていなかろうとも評価を気にせずに活動を続ける大切さを痛感しています。政治は、薄皮をはぐようにしか成果がでないこともあります。岩盤に爪を立て、いずれは市民のためにその岩を崩したり、登りきったりすることができると信じています。

その意味では、紹介いただいた一節は心に響いてきます。

徒労に賭ける〜『赤ひげ診療譚』より 
「この世から背徳や罪悪を無くすることはできないかもしれない。しかし、それらの大部分が貧困と無知からきているとすれば、少なくとも貧困と無知を克服するような努力がはらわれなければならない筈だ。

世の中は絶えず動いている。農、工、商、学問、すべてが休みなく、前へ前へと進んでいる。

それについていけない者はいるのだし、かれらも人間なのだ。いま富栄えているよりも、貧困と無知のために苦しんでいる者たちのほうにこそ、おれは却って人間のもっともらしさを感じ、未来の希望を持てるように思えるのだ。

人間のすることにはいろいろな面があるのだ。暇に見えて効果がある仕事もあり、徒労のようにみえながら、それを持続し積み重ねることによって効果があらわれる仕事もある。

おれのして来たことは徒労かもしれないが、おれは自分の一生を徒労にうちこんでもいいと信じている。

この機会に、一旦立ち止まり、自分を見つめ直し、再度、私が行うべきことを整理したいと思います。