JR福井駅西口再開発ビルに市有施設として福祉総合相談窓口を設ける案が提示されています。
内容は、未だ不透明なままですが、市の職員が出向いて福祉に関する様々な申請を受理する機能は考えていないらしく、現在、市社会福祉協議会が行っている相談窓口を少し拡充するだけの、かなり限定的なものになりそうです。
そこで、駅から徒歩で15分という位置に市役所があるにも関わらず、わざわざ利便性向上のために駅南口に14の窓口を持つ分所を設置し、73人の職員(非常勤を含む)が詰めている船橋駅前総合窓口センターに調査に行ってきました。
フェイスという再開発ビル(地下2,3階は駐車場、地下1階から4階まで商業ゾーン、5階が市窓口センター、6階が市民ホール、7階から14階まで国や県の施設、業務用事務所)の中にあり平成15年4月にオープンしました。
この再開発ビルですが、昭和63年の都市計画決定、平成2年に事業認可されたのですが、実際の建設工事着手が平成12年だったため、バブル期に保留床として換算していた土地や建物の値段が大幅に下がり、結果的に市が購入せざるを得なくなったとのこと。賃料と市の持ち出し(一般会計繰入)で30年の償還に加え、その後市に返還25年、なんと平成65年までの返済計画であるそうです。
船橋駅には、JR(総武線)・京成・東武の3つの鉄道があり、1日47万人の乗降客数があります。駅からフェイスビルには2階ペデストリアン・デッキで連絡できます。地下1階から4階までの商業ゾーンは活気があり、5階の市の窓口センターもかなりの人が来られていました。6階のホールは予約が一杯だそうです。
まず、センターのある5階に上がって驚いたのは、市の職員がエプロンを着用して応対していること(写真参照)。「なぜ?」とお聞きしたところ、市民から親近感を持っていただくこと、ならびにセキュリティ対策のため、背広では職員かどうかの見分けがつかないため、あえて違う制服を着用しているそうです。
窓口時間は、朝9時から夜8時まで、職員は2交代体制です。また土曜や日曜(隔週)も業務を行っているので、昨年度の利用件数は34万5千件(一日1400件)にもなっています。
戸籍をはじめ、国民健康保険、税などを取り扱っていますが、生活保護申請など、原票が必要なものは本庁でしか対応できません。
センターには、本庁の職員がそれぞれ輪番で就くそうですが、本庁よりも多い窓口もあり、結果的に本庁側の手が足りなくなるという課題があるそうです。主にバスや電車を利用する方が来られており、車がある方は本庁に手続きに行くそうです。
障害者の方も訪れるようですが、エレベーターは6基ありますから、不便はないようですし、どうしてもこの窓口で厳しければ、車で本庁に行けばよいので、問題はなさそうです。
人口60万人、船橋駅を利用する乗降数47万人。それよりはるかに少ない福井市では比べることはできませんが、JR福井駅西口再開発ビルも、市の職員が張り付いて、ある程度の福祉の受付業務ができるようになれば、利用者数は見込めるかもしれません。
ただし、福井駅前に、窓口センターが必要かと言われれば、必要ないと思います。しかし、どうしても福祉総合相談窓口を作るのであれば、市の職員を常駐させて、多くの窓口手続きができるようにするべきでしょう。