JR福井駅西口再開発ビルに移転が提案されている市民福祉会館を視察してきました。
市民福祉会館は昭和48年10月31日に竣工、今年の10月で36年になる建物です。ところどころの壁に大きな亀裂が入っており老朽化しています。耐震診断はC。これを耐震化するのに約9億円の費用が必要だと試算されています。
福井市社会福祉協議会
社会福祉協議会は、地域福祉推進を図ることを目的として設立されている民間福祉団体で、市内46地区の地区社会福祉協議会を基盤に「誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくり」に取り組んでおり、私たちの生活にとても大切な役割を果たしています。
事業内容は大要以下のようになっています。
1.悩み事についての支援・福祉情報の提供
(1)法律相談、(2)日常生活自立支援事業、(3)広報誌発行
2.ボランティア活動の支援
(1)ボランティア講座開催、(2)福祉学習プログラムづくり講座開催、(3)学校の総合的な学習への支援
3.高齢者に対する支援
(1)自治会型デイホーム、(2)食事サービス、(3)介護者のつどい
4.障害者の方々への支援
(1)中央いきいきサロン(毎週金曜日午後、1,194名/年)
(2)各種講座(講座に参加することで、その後の相談につながるそうです)
(3)相談(2,289件/年 電話含む)
5.子育て支援
(1)児童館、児童クラブ運営
6.要援護者に対する支援
などです。
予算は平成20年度:5億5730万。市民福祉会館で従事している職員数は、正規17+2(市から出向)=19名、非常勤17名の計36名。
なお、市長が特に力を入れたいとしているボランティアセンターは
(1)ボランティアとボランティアの各機関をつなぐ(ちなみにサークル数は50)。
(2)ボランティアしたい人、ほしい人をつなぐ
(3)各種講座の活動支援
(4)福祉教育(全ての小中学校を対象:今年は90回 56校に派遣)
ボランティアの方が(小会議室、ボランティアルーム、いこいの部屋に)来られた人数は4月〜12月までで1万人。
ボランティアの男女比率は概ね3:7で60歳代が多いようです。
年間相談件数は800件、そのうち70%位が来所されるそうです。夜間は10時まで開いています。
なお、福祉会館には、自閉症の子どもたちを育成するために、ことばの教室やふくいおもちゃ図書館(写真)がありますが、おもちゃ図書室では隣の部屋からマジックミラーで自分の子供が遊んでいる姿を確認できるようになっています。こういった機能はどうなるのでしょうか。
少なくとも西口再開発ビルのコンセプト「賑わい」とは合わないと思います。それに多くの障害者が訪れるには、入口に車が直に乗り入れできる方がよいと思われ、5階に施設を設置することに、私は大きな抵抗感を持っています。
能楽堂
320名収容、橋懸りが短く、鏡の間も小さく、楽屋は4階に4部屋、5階に2部屋(ただし1部屋は大ホールの楽屋と兼用)です。
公演回数は平成18年 46回、平成19年 45回。能だけではなく、日本舞踊、邦楽にも利用されています。なお、市内の中学2年生は、3日間入れ替わりで能を鑑賞するそうです。
宝生流や観世流などの能団体が約10あり、楽屋にある床の間を利用してほぼ月曜日から金曜日に練習しているようです。なお、稼働率21.7%は舞台利用に関してです。また、年間11,500人の利用は公演・練習すべて含んでいます。
能以外への活用範囲を拡大しても、多くの利用者があるとは思えません。ただし、今回の移転案により能楽堂の存在の認知が広がったことは間違いないことです。
今日までで、ある程度の調査を終えました。これから、じっくり考えます。
市が入る予定の5階フロア分だけで”賑わい”が「あーだ」、「こーだ」と論議することに問題があります。3階、4階の機能と一緒に考えなければなりません。トータルな視点から論議する必要性を強く感じています。
また、県が2フロアも床を買い取ってくれるでしょうか。3階、4階についてはまったくの白紙なのです。